
この記事でわかること
- Wixは無料でどこまで使えて、有料プランで何が変わるか
- 始めてから気づきやすいWixのデメリットと前もってできること
- Wixのホームページの作り方と、公開までの7つの手順
- Wixで作る場合と頼む場合の比べ方、頼んだ方がよい条件
- 頼む場合の費用の目安と、Wixの利用料との比べ方
Wixのホームページは、ページが少なく早く公開したい事業者には向いています。ただし、無料プランでは広告が出て独自ドメインを使えないこと、作ったサイトをWixの外へ持ち出せないこと、公開後にテンプレートを替えられないことは、始める前に知っておきたい点です。この記事では、Wixが無料でどこまで使えるか、デメリットと前もってできること、公開までの作り方の手順を順に説明します。そのうえで、Wixで自分で作る場合と制作を頼む場合を並べ、頼んだ方がよい条件と費用の目安をまとめます。
Wixでホームページを作る前に知っておきたいこと
Wixは、サーバーを借りなくても、ブラウザの上でホームページを作って公開できる作成サービスです。テンプレートを選び、文字や写真を差し替え、部品をドラッグして好きな位置に置くだけで形になります。パソコンに専用のソフトを入れる必要もありません。

結論から言うと、Wixは「ページが少ない」「早く公開したい」「更新も自分でする」という事業者には向いています。一方で、始める前に知っておかないと後で困ることもあります。代表的なのは次の3つです。
| 確かめること | 知らないと起きること | この記事で説明する場所 |
|---|---|---|
| 無料でできる範囲 | 名刺に載せたURLを、後で独自ドメインに変えることになる | Wixは無料でどこまで使えるか |
| Wixの外へ引っ越せるか | 別の仕組みに移るとき、デザインと設定が作り直しになる | Wixのデメリット |
| 作る順番 | エディタの中で文章を考え始め、途中で手が止まる | Wixのホームページの作り方 |
Wixは、自分で作る手段の1つです。WordPressやほかの作成サービスも含めた全体の進め方はホームページの作り方に、無料で始められるサービスの比べ方はホームページを無料で作成できるサービスにまとめています。この記事では、Wixを選ぶかどうかを決めるための材料にしぼって説明します。
Wixは無料でどこまで使えるか
Wixは、無料プランのままでもサイトを作って公開できます。ただし、無料のまま仕事用のホームページとして使うには、いくつかの制約があります。無料プランと有料プラン(Wixではプレミアムプランと呼びます)の違いを先に押さえておきます。
無料プラン
- サイトを作って公開できる
- URLは wixsite.com を含む形になる
- Wixの広告が表示される
- 独自ドメインはつなげない
有料プラン(プレミアムプラン)
- Wixの広告を消せる
- 独自ドメインをつなげる
- 利用料がかかり続ける
- 中身と金額はプランごとに違う
名刺やチラシにURLを載せて仕事に使うなら、独自ドメインを使える有料プランを前提に考えます。
無料プランでできること
無料プランでも、テンプレートを選んでページを作り、インターネットに公開するところまではできます。公開したサイトのURLは「ユーザー名.wixsite.com/サイト名」のような形になり、ページにはWixの広告が表示されます。お店の名前だけのURLにしたい場合は、有料プランに切り替える必要があります。
そのため、無料プランは「試しに作ってみる」「操作に慣れる」「公開前に家族や知人に見てもらう」といった使い方に向いています。お客さんに見てもらうホームページとして名刺やチラシに載せるなら、無料のURLのまま印刷しない方が安全です。
有料プランに切り替えると変わること
Wixの説明では、プレミアムプランにすると、Wixの広告を消せること、独自ドメインをサイトにつなげられること、データの容量が増えることなどが挙げられています(出典: Wix ヘルプセンター「プレミアムプランを選択する」)。ネットショップや予約など、使える機能もプランによって変わります。
料金はWixの公式ページで確かめる
プランの名前・料金・含まれる機能は改定されることがあるため、この記事では金額を書きません。契約する前に、Wixの公式ページで最新の料金と中身を確かめてください(出典: Wix ヘルプセンター「Wix プレミアムプランの料金」。料金はWixの公式サイトで確認)。比べるときは、月の金額だけでなく、何年使うかを決めて総額で考えると判断しやすくなります。
名刺に載せる前に、プランとドメインを決める
無料のURLで公開して名刺やチラシに載せると、後で独自ドメインに切り替えたときに刷り直しになります。検索や口コミで広まったURLも変わってしまいます。仕事で使うと決めたら、印刷物にURLを載せる前に、使うプランとドメインを決めておいてください。
Wixのデメリットと、始めてから気づきやすい点
Wixの手軽さは、Wixの仕組みの中で完結していることから来ています。その裏返しとして、始めてしばらくたってから気づくデメリットがあります。Wixで作ったサイトの手直しや作り直しの相談で、よく話に出るのは次の4つです。
| デメリット | 起きること | 前もってできること |
|---|---|---|
| サイトをWixの外へ持ち出せない | 別の仕組みに移ると、デザインと設定は作り直しになる | 文章と写真を手元にも保存しておく |
| 公開後にテンプレートを替えられない | 見た目を大きく変えるには新しいサイトを作る | テンプレートは時間をかけて選ぶ |
| 自由に動かせるぶん崩れやすい | パソコンでは整っていても、スマホで並びが乱れる | 作業の区切りごとにスマホで確かめる |
| 利用料がかかり続ける | 使う年数が長いほど総額が大きくなる | 何年使うかを決めて総額で比べる |
作ったサイトを他のサーバーへ持ち出せない
Wixのヘルプセンターでは、Wixのサイトは Wix 独自の技術で作られ、Wixのサーバーで動かす必要があるため、外部のホストへエクスポートすることはできないと説明されています(出典: Wix ヘルプセンター「Wix サイトを外部ホストにエクスポートまたは埋め込む」)。WordPressなど別の仕組みに移るときは、文章や写真は移せても、デザインや設定は作り直しになります。
一方で、ドメインは別です。Wixで取得したドメインは、手続きをすれば他社へ移管できます(出典: Wix ヘルプセンター「Wix で取得したドメインを他社へ移管する」)。ドメインさえ自分で管理していれば、サイトを作り直してもURLは変えずに済みます。どこで取ったドメインかを、ログイン情報と一緒に記録しておいてください。
公開後にテンプレートを替えられない
Wixでは、すでにあるサイトのテンプレートを別のものに切り替えることはできず、新しいテンプレートでサイトを作り、プランとドメインを移す形になると案内されています(出典: Wix ヘルプセンター「サイトテンプレートを変更する」)。色や文字の大きさは後から変えられますが、全体の作りを替えたくなったときは、ページを一から組み直すことになります。
テンプレートは見本の写真の印象で選びがちです。自分の写真に差し替えたときにどう見えるか、載せたい項目が収まるかを考えて選ぶと、作り直しを避けやすくなります。
自由に動かせるぶん、スマホ表示の確認が要る
Wixは部品を好きな位置に置ける自由さが特長です。その反面、パソコンの画面で細かく位置を整えるほど、スマホで見たときに並びが乱れたり、文字が小さくなったりしやすくなります。Wixのエディタにはスマホでの見え方を確かめて調整する画面があるので、パソコンで1ページ作るたびにスマホの表示も確かめてください。崩れたときの直し方はホームページのスマホ対応で説明しています。
有料プランの利用料がかかり続ける
独自ドメインで仕事に使うなら、使っている間は有料プランの利用料がかかり続けます。初めの金額だけを見ると安く感じても、何年も使えば総額は大きくなります。ドメインの費用が別にかかる場合もあるので、プランとドメインを合わせて、使う年数で計算してみてください。ドメインの基本はホームページのドメインの取り方と費用にまとめています。
Wixのホームページの作り方、公開までの7つの手順
Wixで作ると決めたら、エディタを開く前に中身を固めるのが近道です。エディタの中で文章を考えながら作ると、部品の位置や色の調整に気を取られ、文章が後回しになります。次の7つの手順で進めると、途中で止まりにくくなります。
- 1目的を1文で書く見た人に最後に何をしてほしいか
- 2載せる項目と文章を用意するエディタを開く前に書いておく
- 3写真をそろえる店内、人、仕事の様子
- 4テンプレートを選ぶ後から替えられない前提で選ぶ
- 5文章と写真を流し込む色や文字はテーマの設定に任せる
- 6スマホとフォームを確かめる全ページと送信のテスト
- 7プランとドメインを決めて公開する名刺に載せる前に決める
先に目的と文章、写真をそろえ、エディタでの作業は流し込みと確認に絞ると、途中で止まりにくくなります。
- ホームページの目的を1文で書く(例: 初めての人に体験レッスンを申し込んでもらう)
- 載せる項目を書き出し、項目ごとの文章を文書作成ソフトなどで書いておく(サービス、料金、流れ、よくある質問、アクセス、問い合わせ)
- 必要な写真を一覧にし、明るい時間にまとめて撮る
- Wixにアカウントを作り、業種や載せる項目に近いテンプレートを選ぶ
- 用意した文章と写真をテンプレートに流し込み、使わない部品とページは消す
- スマホの表示を全ページ確かめ、問い合わせフォームから自分あてに送ってみる
- 使うプランと独自ドメインを決めて公開し、検索での見え方を整える
手順のうち、時間がかかるのは1から3です。ここが終わっていれば、エディタでの作業は流し込みと確認が中心になります。どのページを作り、どの順に並べるかはホームページの構成、文章の作り方はホームページの文章の書き方にまとめています。
テンプレートを選ぶときの見方
テンプレートは、見本の写真の雰囲気よりも、ページの組み立てで選びます。載せたい項目と近い順番で並んでいるか、文字の量が見本と大きく違わないかを見てください。見本より文章がずっと多いと、詰め込んだ印象になりやすくなります。
公開前に確かめたいこと
Wixで公開する前のチェック
- スマホで全ページを開き、文字の大きさと並びを確かめた
- 問い合わせフォームから自分あてに送り、届く先と自動返信を確かめた
- 電話番号、住所、営業時間、料金に古い情報や誤りがない
- ページのタイトルと説明文に、何のお店か、どこにあるかを書いた
- テンプレートの見本の文章や写真が残っていない
- Wixのログイン情報とドメインの取得先を記録した
問い合わせフォームの通知が迷惑メールに入っていて、問い合わせに気づかなかったという相談は少なくありません。公開前に送信のテストをしておくと防げます。フォームの置き方は問い合わせフォームの作り方で説明しています。
Wixで作る場合と頼む場合の比べ方
Wixで自分で作ることにも、制作を頼むことにも、それぞれ良いところがあります。出ていくお金だけで比べるとWixが有利に見えますが、自分の作業時間や公開後のことまで含めると見え方が変わります。主な違いを並べると次のとおりです。
| 比べること | Wixで自分で作る | 制作を頼む |
|---|---|---|
| 出ていくお金 | 有料プランの利用料とドメイン代が中心 | 制作費か月々の料金がかかる。金額は作業の量と中身で決まる |
| かかる時間 | 文章、写真、作業をすべて自分で進める | 打ち合わせと素材の準備の時間で済む |
| 見た目 | テンプレートの範囲で整える | 目的や業種に合わせて調整できる |
| 直したいとき | 思い立ったらすぐ自分で直せる | 頼む手間がかかる。範囲は契約による |
| 公開後の管理 | 更新、スマホ表示、フォームの確認も自分 | 保守を頼めば任せられる |
| やめるとき | サイトはWixの外へ持ち出せない | 何を持ち出せるかは依頼先と契約で決まる |
Wixで作るメリットは、出ていくお金を抑えられることと、自分ですぐ直せることです。デメリットは、文章や写真の用意を含めて時間がかかることと、サイトがWixの中に置かれ続けることです。頼む場合はお金がかかる代わりに、本業の時間を守りながら公開できます。頼むときは、やめるときにサイトやドメインを持ち出せるかを契約の前に確かめてください。
Wix以外の作成サービスと迷っている場合は、STUDIOとジンドゥーでホームページを作る場合の違いやペライチとは何か、料金と向いている使い方、WordPressでホームページを作る手順も比べてみてください。自分で作るときにどこで止まりやすいかは、ホームページを自分で作るのが難しい理由で詳しく説明しています。
Wixのホームページが向いている人、頼んだ方がよい人
迷ったときは、費用だけで比べるのではなく、自分の状況に当てはまる項目がどちらに多いかで考えると決めやすくなります。

Wixで自分で作るのが向いている人
- 載せたい文章と写真が、すでにほとんど手元にある
- ページが少なく、まずは名刺代わりに公開できればよい
- 作業の時間を毎週まとまって取れる
- 公開後の更新も自分でやると決めている
- 将来ほかの仕組みに移る予定がない
頼んだ方がよい人
- 更新する人がいない、または続けられるか不安
- 問い合わせや予約を受けることがいちばんの目的
- 写真と文章をそろえる時間が取れない
- 同じ地域の同業者と比べられることが多い
- 業種の広告のルールなど、表現に気をつける必要がある
- 将来ページや機能を増やす見込みがあり、引っ越しの手間を避けたい
下のリストに当てはまるのに無理にWixで作ると、公開までに時間がかかり、その間の問い合わせを逃すことになります。反対に、上のリストに当てはまる人が、最初から大きな費用をかける必要はありません。まずWixで小さく公開し、反応を見てから作り直すという順番も成り立ちます。
作り直す可能性があるなら、文章と写真をWixの中だけに置かず、手元のフォルダにも保存しておいてください。後で頼むことになっても、そのまま材料として使えます。
頼む場合の費用とWixの利用料の比べ方
頼む場合の費用は、ページ数、デザイン、機能、原稿や写真を誰が用意するかで決まります。決まり方と内訳、依頼先ごとの違いはホームページ制作の費用相場で詳しく説明しています。ここでは目安として、料金表の例を下に挙げます。
| プラン | 料金 | 主な中身 |
|---|---|---|
| 月額 ライト | 月額2,980円 | 1ページ、ドメイン・サーバー・保守込み |
| 月額 スタンダード | 月額4,980円 | 10ページまで、更新は月5回まで |
| 月額 プレミアム | 月額14,800円 | 30ページまで、オリジナルデザイン |
| 買い切り スタート | 3万円〜 | 最初から自分のものにしたい方へ |
uparia の月額プランは、24か月続ければサイトのデータとドメインの管理を無料でお渡しします。途中でやめても持っていけ、移管料は式で決まります。決まりは料金ページにまとめています。
Wixと比べるときは、やめるときに何が手元に残るかも見てください。Wixの利用料と並べるときは、月の金額だけでなく、使う年数と、自分の作業時間、公開後の更新にかかる時間も入れて比べてください。月額制で頼む場合に契約前に確かめたいことはホームページの月額制のデメリットに、依頼先の見極め方はホームページ制作会社の選び方にまとめています。
Wixのホームページで迷ったら、先に決める3つのこと
Wixで作るにしても頼むにしても、最初にやることは同じです。次の3つを決めておくと、どちらに進んでも無駄になりません。
どちらに進む場合も役に立つ準備
- ホームページを見た人に最後にしてほしいことを1文で書く
- 何年使うつもりか、その間にページや機能を増やす予定があるかを書く
- 公開後の更新を誰が、どのくらいの間隔でするかを決める
1つ目が書ければ、Wixで作る場合はそのままトップページの土台になり、頼む場合は打ち合わせが短く済みます。2つ目と3つ目は、Wixの引っ越しにくさや利用料が、自分にとって問題になるかどうかを決める材料です。何年も使い、ページを増やしていく予定なら、最初の選び方で後の手間が変わります。
Wixで作り始めて手が止まっている、または決めかねている場合は、小さな事業者向けのホームページ制作の内容をご覧ください。料金と進め方の資料は資料請求から受け取れます。
よくある質問
Wixで作ったホームページは検索に表示されますか?
Wixで作ったかどうかで検索の評価が決まるわけではありません。ページのタイトルや説明文を整え、検索する人が知りたいことに答える中身になっているかが大切です。公開してすぐ上位に出ることは少ないので、情報を足しながら育てていく前提で考えてください。
Wixの無料プランのまま仕事に使っても問題ありませんか?
使うこと自体はできますが、URLに wixsite.com が入り、Wixの広告も表示されます。お客さんに見てもらう仕事用のホームページなら、独自ドメインを使える有料プランを前提に考えた方が安心です。名刺やチラシにURLを載せる前に、プランとドメインを決めておいてください。
Wixをやめるとき、ドメインは持ち出せますか?
Wixで取得したドメインは、手続きをすれば他社へ移管できるとWixのヘルプセンターで案内されています。ただし、サイトそのものはWixの外へ持ち出せないため、別の仕組みに移る場合はデザインと設定を作り直すことになります。文章と写真は手元にも保存しておくと移りやすくなります。
Wixで作ったホームページを、後から業者に直してもらえますか?
Wixの上で手直しを引き受ける業者もいます。頼む前に、Wixにログインできる状態か、どのプランを使っているか、ドメインはどこで取ったかを確かめておくと話が早く進みます。Wix以外の仕組みに移して作り直す場合は、文章と写真を材料に使い、デザインは新しく作ることになります。
WixとWordPressは、どちらを選べばよいですか?
ページが少なく、サーバーの管理をしたくない場合はWixのような作成サービスが向いています。記事を増やしていきたい、機能を足したい、将来ほかのサーバーへ移る可能性がある場合はWordPressが候補になります。WordPressは本体やプラグインの更新を自分で続ける必要がある点も合わせて考えてください。






