
この記事でわかること
- ペライチとは何か、できることと得意な使い方
- 料金プランを選ぶときに見る点と、月々の料金以外にかかるお金
- 無料のお試しでできることと、その間に確かめておくこと
- ペライチのデメリットと、向かない使い方
- 自分で作る場合と頼む場合の比べ方と費用の目安
ペライチとは、テンプレートを選んで文字と写真を入れ替えるだけでWebページを作れる作成サービスです。名前のとおり1枚の縦長のページを手早く作るのが得意で、問い合わせフォームや決済、予約も付けられます。一方で、公開できるページの数にはプランごとに上限があり、使っている間は月々の料金がかかります。この記事では、ペライチでできること、料金と無料で試せる範囲、デメリット、ホームページを公開するまでの手順を、制作する側の目で整理し、自分で作るか頼むかを決める材料をまとめます。
ペライチとは、テンプレートでページを作れる作成サービス
ペライチとは、ラクスル株式会社が運営するWebページの作成サービスです。用意されたテンプレートを選び、見出しや文章、写真をブロック(ページを組み立てる部品)ごとに入れ替えてページを作ります。HTML(Webページを書くための言葉)を知らなくても、画面を見ながら形にできるのが特徴です。

公式サイトでは、600種類以上のテンプレートがあり、ネットショップ、予約、資料請求、ポートフォリオなど、いろいろな用途のページに使えると案内されています(出典: ペライチ公式サイト)。業種ごとのひな形から始められるので、白紙から考えるよりは早く形になります。
ペライチでできること
- テンプレートを選び、文字と写真を入れ替えてページを作る
- 問い合わせフォームを置き、届いた内容をメールで受け取る
- ペライチ決済で、商品やサービスの代金を受け取る
- ペライチ予約で、来店や体験の予約を受け付ける
- メルマガを配信する
- 独自ドメイン(自分だけのURL)を設定する
- アクセス解析で、ページが見られた数を確かめる
名前が表すとおり、1枚の縦長のページ(ペラ1枚)を手早く作る使い方に向いています。イベントの告知、新しいサービスの紹介、教室の生徒募集のように、伝えることが1つに絞れているページと相性がよい道具です。複数のページを公開してつなげることもできますが、ページの数にはプランごとに上限があります。
ほかの作成サービスと比べるときの見方
ペライチのほかにも、テンプレートで作れるサービスはいくつもあります。比べるときは、デザインの自由さを重く見るのか、決済や予約などの機能を重く見るのか、ページをどれだけ増やしたいのかを先に決めると選びやすくなります。ほかのサービスの特徴はWixでホームページを作る前に知っておきたいこととSTUDIOでのホームページ作成とJimdoの違いでまとめています。
ペライチの料金とプランの選び方
ペライチの料金は月々払う形です。料金ページを確認した時点では、ライト、レギュラー、ビジネス、プロフェッショナルの4つの有料プランが案内されていました。金額やプランの中身は変わることがあるので、契約の前にペライチの料金ページで今の金額を確かめてください(ペライチの公式サイトで確認)。
プランの違いは、主に公開できるページの数、使える機能、サポートの手厚さです。金額だけで選ぶと、後からページや機能が足りなくなってプランを上げることになりがちです。次の点を、料金ページの機能比較表と見比べながら確かめてください。
| 見る項目 | 確かめること | 迷ったときの考え方 |
|---|---|---|
| 公開できるページの数 | プランごとの上限 | 今のページ数ではなく、1年後に載せたいページ数で選ぶ |
| 予約と決済 | 前払いの予約など、上位のプランに限られる機能があるか | 予約と支払いを一緒に受けたいなら、機能表で使えるプランを確かめる |
| メルマガ | 使えるプランと、送れる通数 | お客さんへのお知らせをメールで送るかどうかで決める |
| サポート | 個別のサポートを受けられる回数 | 操作に不安があるなら、サポートの手厚さも料金の一部と考える |
| 独自ドメイン | 設定のしかたと、ドメインをどこで取るか | ドメインは自分の名義で、自分が管理できる形で取る |
選ぶ順番は、ページの数、必要な機能、サポートの順がおすすめです。まず載せたいページを書き出して数を決め、次に予約や決済が要るかを決めると、候補のプランは自然に絞られます。
月々の料金のほかにかかるお金
- 独自ドメインの取得と、毎年の更新にかかる費用
- 決済を使う場合の手数料(決まりは料金ページやヘルプで確認)
- 写真素材やロゴを用意する費用
- 文章を考え、ページを作り、更新を続ける自分の作業時間
見落とされやすいのは最後の作業時間です。月々の料金が小さくても、作るのに何十時間もかかれば、その時間は本業に使えません。ドメインの取り方と費用の考え方はホームページのドメインの取り方と費用で説明しています。
ペライチは無料でどこまで使えるか
料金ページを確認した時点では、1か月間の「お試しビジネスプラン」が用意されていました。名前はビジネスプランですが、タグの埋め込み機能を除いて、最上位のプロフェッショナルプランと同じ機能を試せると案内されています。お試しが終わっても自動で有料プランに切り替わることはなく、クレジットカードの登録も要らないとされています(出典: ペライチ「料金プラン」)。

つまり、ずっと無料で公開し続けるための道具というより、有料プランを契約する前に、自分に合うかを確かめる期間と考えるのが実態に近い使い方です。お試しの1か月を、ただ触ってみるだけで終わらせず、判断の材料を集める期間にしてください。
無料のお試しの間に確かめておくこと
- テンプレートに自分の写真を入れても、見本に近い印象になるか
- スマホで開いたときに、文字の大きさや並びが見やすいか
- 問い合わせフォームから自分あてに送り、通知メールが届くか
- 予約や決済を使うなら、お客さん側の画面の流れが分かりやすいか
- 営業時間の変更など、ちょっとした更新の操作を自分で覚えられるか
- 1年後に載せたいページの数が、どのプランに収まるか
お試し中のURLを名刺やチラシに載せない
お試しの期間が終わった後も使い続けるには、有料プランの契約が要ります。どのプランにするか、独自ドメインを使うかを決める前にURLを印刷物に載せると、後から刷り直しになることがあります。外に出すURLは、契約とドメインが決まってからにしてください。
費用をかけずにホームページを持ちたい場合は、ペライチ以外のサービスも含めてホームページを無料で作成できるサービスで比べています。無料で使える範囲と、無料のままにしたときの制限もあわせて確かめてください。
ペライチのデメリットと向かない使い方
ペライチは手早く形にできる反面、どんな使い方にも合うわけではありません。制作の相談で作成サービスから乗り換えたいという話を聞くと、理由はたいてい次のどれかです。始める前に知っておけば、多くは避けられます。
| デメリット | 起きやすいこと | 先にできる対策 |
|---|---|---|
| ページの数に上限がある | ページを増やしたくなったら、プランを上げることになる | 載せたいページを先に書き出し、上限に収まるかを見る |
| デザインはテンプレートとブロックの範囲 | 同じテンプレートを使う同業者と似た見た目になりやすい | 自分で撮った写真と、自分の言葉の文章で違いを出す |
| 使っている間は月々の料金がかかる | 長く使うほど、払った合計は大きくなる | 契約をやめたときのページの扱いを、ヘルプで先に確かめる |
| ほかのサービスへの引っ越しが難しい | 乗り換えるとき、デザインや設定は作り直しになると考えておく | 文章と写真は、手元のパソコンにも残しておく |
| 記事を増やし続ける使い方に向きにくい | お知らせや読み物を増やすと、ページの上限に当たりやすい | 記事を育てたいなら、ほかの仕組みとも比べる |
記事を増やしながら育てていく使い方を考えているなら、WordPressでホームページを作る手順もあわせて比べてください。WordPress は自由が利く分、更新や保守を自分で続ける手間がかかるので、どちらにも向き不向きがあります。
ペライチだと検索に弱いのか
どの道具で作ったかだけで、検索での評価が決まるわけではありません。Google は、ページの内容を明確に表すタイトルを付けることが検索結果の見出しに影響すると説明する一方で、上位に表示される秘訣はなく、変更が反映されるまで時間がかかることもあるとしています(出典: Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」)。ページのタイトルと説明文に、何のお店か、どこにあるかを書くところから始めてください。
ペライチが向かない使い方
- お知らせやブログを、毎週のように増やしていきたい
- 会社案内、事業ごとの紹介、採用、実績など、ページが多くなる
- テンプレートにない、細かな動きや配置を作り込みたい
- 業種の広告のルールに合わせて、表現を一つずつ確かめる必要がある
ペライチでホームページを公開するまでの手順
ペライチは操作で迷うことは少ない道具ですが、途中で止まる人の多くは、操作ではなく中身の準備で止まっています。次の順番で進めると、お試しの1か月の中でも形にしやすくなります。
- 1目的と載せる項目を決める見た人に最後にしてほしいことを1文で書く
- 2文章と写真をそろえるツールを開く前に、文書作成ソフトで原稿を書いておく
- 3テンプレートを選んで流し込む文字の大きさや色はテンプレートに任せる
- 4フォームと独自ドメインを設定する通知先のメールアドレスとドメインの名義を確かめる
- 5スマホで確かめて公開する全ページを開き、フォームから自分あてに送ってみる
ツールを開く前の準備と、公開前の確かめが、途中で止まらないための分かれ目です。
- ページを見た人に最後にしてほしいこと(予約、問い合わせ、来店など)を1文で書く
- 載せる項目を書き出す(サービス、料金、流れ、よくある質問、アクセス、問い合わせ)
- 項目ごとの文章を、ペライチを開く前に書いておく
- 必要な写真を一覧にして、明るい時間にまとめて撮る
- 目的に近いテンプレートを選び、原稿と写真を流し込む
- 問い合わせフォームの通知先と、自動で返すメールの文面を決める
- 独自ドメインを取り、ペライチの案内に沿って設定する
- スマホとパソコンで全ページを確かめてから公開する
いちばん手間がかかるのは3番目の文章です。ペライチの画面の中で文章を考え始めると、見た目の調整に気を取られて原稿が後回しになります。必要なページと並べ方はホームページの構成、文章の作り方はホームページの文章の書き方、フォームの設定で気をつけることは問い合わせフォームの作り方にまとめています。
作る前の準備から公開後の更新まで、自分で進める場合の全体の流れはホームページの作り方で説明しています。ペライチに限らず、どの道具を使う場合も準備の中身は同じです。
ペライチで自分で作る場合と、頼む場合の比べ方
ペライチを使えば、自分でページを持つまでの距離は短くなります。ただ、道具が楽にしてくれるのは形にする部分で、何を載せるかを決めることと、公開後に更新を続けることは自分に残ります。どちらがよいかは、お金だけでなく、自分の時間と手元の素材で変わります。
ペライチで自分で作る
- 出ていくお金は月々の料金とドメイン代が中心
- 思い立ったときにすぐ自分で直せる
- 文章と写真、作業の時間はすべて自分で用意する
- 見た目はテンプレートの範囲になる
制作を頼む
- 制作の費用がかかる。金額は作業の量と中身で決まる
- 打ち合わせと素材の準備の時間で済む
- 目的や業種に合わせて構成や文章を相談できる
- 直すときは頼む手間がかかる。保守の範囲は依頼先による
出ていくお金を抑えたいなら自分で、本業の時間を守りたいなら頼む、が大まかな分かれ目です。
ペライチで自分で作るのが向いている人
- 伝えたいことが1つに絞れていて、1枚から数枚のページで足りる
- 載せたい文章と写真が、すでにほとんど手元にある
- お試しの1か月の中で、作業の時間をまとまって取れる
- 公開後の更新も自分でやると決めている
頼んだ方がよい人
- 何を載せればいいか、まだ整理できていない
- 本業が忙しく、原稿を書く時間が取れない
- ページが多くなる、または記事を増やし続けたい
- 同じ地域の同業者と比べられることが多く、見た目と中身で差をつけたい
- 更新を任せられる人が社内にいない
上のリストに当てはまるなら、まずペライチで小さく公開し、反応を見てから考える順番でも十分です。下のリストに多く当てはまるのに無理に自分で進めると、公開までに時間がかかり、その間の問い合わせを逃すことになります。自分で作るときにどこでつまずきやすいかはホームページを自分で作るのが難しい理由にまとめています。
制作を頼む場合の費用の目安と、月額で頼む選び方
頼む場合の費用は、ページの数、デザイン、機能、原稿や写真を誰が用意するかで決まります。決まり方と内訳、依頼先ごとの違いはホームページ制作の費用相場で詳しく説明しています。ここでは目安として、uparia の料金表を例に挙げます(税込)。

| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 月額プラン ライト | 月額2,980円 | 制作費0円(最低契約期間12か月)。1ページ、更新は月1回まで |
| 月額プラン スタンダード | 月額4,980円 | 制作費0円(最低契約期間12か月)。10ページまで、更新は月5回まで |
| 月額プラン プレミアム | 月額14,800円 | 制作費0円(最低契約期間12か月)。30ページまで、更新は月10回まで |
| スタートプラン(買い切り) | 3万円〜 | 1ページ構成〜 |
| しっかりプラン(買い切り) | 30万円〜 | 複数ページ、オリジナルデザイン |
月額プランは、24か月続ければ買取費用0円で、サイトとドメインが自分のものになります。詳しい決まりは料金ページにまとめています。
月々払って作る形が自分に合うかどうかは、ホームページの月額制のデメリットで買い切りと比べながら確かめてください。依頼先の見極め方はホームページ制作会社の選び方にまとめています。
ペライチを始める前に決めておく3つのこと
ペライチで自分で作るにしても、制作を頼むにしても、最初にやることは同じです。次の3つを書き出しておくと、どちらに進んでも無駄になりません。
どちらに進む場合も役に立つ準備
- ページを見た人に最後にしてほしいことを1文で書く
- 1年後までに載せたいページを書き出し、数を数える
- お客さんからよく聞かれる質問を10個書き出す
1つ目が書ければテンプレートを選ぶ基準になり、2つ目が書ければペライチのどのプランに収まるか、それとも別の作り方がよいかが見えてきます。3つ目は、そのままページの文章の土台になります。書こうとして手が止まったなら、道具の前に中身の整理で止まっているという合図です。
uparia のホームページ制作の内容は小さな事業者向けのホームページ制作にまとめています。
よくある質問
ペライチで作ったページは、Googleの検索に表示されますか?
作成サービスで作ったかどうかで、検索に出る出ないが決まるわけではありません。ページのタイトルと説明文に、何のお店か、どこにあるかを書き、検索する人が知りたいことに答える中身にすることが大切です。公開してすぐ上位に出ることは少ないので、情報を足しながら育てる前提で考えてください。
ペライチで使う独自ドメインは、どこで取ればよいですか?
ドメインを扱う会社で、自分の名義で取っておくと、後でほかのサービスや制作会社に移るときも同じURLを使い続けられます。取った会社、契約したメールアドレス、更新の時期を一つの表にまとめておくと、数年後の更新で困りません。設定のしかたはペライチのヘルプで確かめてください。
ペライチからほかのサービスや制作会社に乗り換えられますか?
乗り換えはできますが、デザインやブロックの設定はそのまま持っていけないと考えておくのが安全です。文章と写真を手元にも残しておけば、作り直すときの材料になります。独自ドメインを自分の名義で取っていれば、URLは変えずに移れます。
ペライチで作ったページを、制作会社に直してもらえますか?
ペライチのアカウントに入れる状態であれば、その上で手直しを頼めることが多いです。頼む前に、使っているプラン、ログインできるかどうか、独自ドメインの契約先を確かめておくと話が早く進みます。ページを増やしたい場合は、プランの上限に収まるかもあわせて相談してください。
ペライチと、ほかの作成サービスはどちらを選べばよいですか?
伝えたいことが1つに絞れていて、決済や予約もまとめて使いたいならペライチが候補になります。デザインを細かく作り込みたい、記事を増やし続けたいといった場合は、ほかのサービスも比べてください。お試し期間のあるサービスなら、実際に自分の写真と文章を入れて比べるのが確かです。






