
この記事でわかること
- ホームページ制作会社の選び方を、自分の目的と規模から始める理由
- Web制作会社やフリーランスなど、依頼先の種類ごとの違い
- 依頼先を比べるときに見る7つの点と、打ち合わせで聞く質問
- 見積もりの比べ方と、契約の前に書面で決めておくこと
- 選ぶまでの流れと、つまずきやすい場面の防ぎ方
ホームページ制作会社の選び方で大切なのは、会社の大きさや知名度より、自分の目的と規模に合う依頼先の種類を選び、公開した後まで任せられるかを確かめることです。Web制作会社と一口に言っても、大きな会社、少人数の会社、フリーランス、月額制のサービスと形はさまざまで、向いている相談が違います。この記事では、作る側の立場から、依頼先の種類、比べるときに見る7つの点、打ち合わせで聞く質問、見積もりと契約の注意、選ぶまでの流れを順に説明します。
ホームページ制作会社の選び方は自分の目的と規模から始める
依頼先を探し始めると、制作会社の数の多さに驚く人がほとんどです。会社のサイトを見比べても、どこも「丁寧」「安心」「実績多数」と書いてあり、違いが分かりにくいものです。だからこそ、会社を見る前に、自分が何を頼みたいのかを先に決めておくと、比べる軸ができます。

制作の相談を受けていても、最初の打ち合わせで「何のために作るのか」がはっきりしている方は、話が早く進み、見積もりの金額のぶれも小さくなります。反対に、目的が決まっていないまま何社にも問い合わせると、各社がそれぞれ違う前提で提案するため、比べようがなくなります。
問い合わせる前に決めておく4つのこと
- 目的: ホームページを見た人に、最後に何をしてほしいか(電話、予約、来店、資料請求、求人への応募など)
- 規模: 欲しいページのおおよその数と、予約やネットショップなどの機能が要るか
- 予算と時期: 出せる金額の上限と、公開したい時期
- 公開後の体制: 文字や写真の差し替えを自分でするか、任せたいか
この4つが決まると、依頼先の候補がしぼれます。例えば、1ページの案内で足り、更新は自分でしたいなら、大きな体制は要りません。ページが多く、社内の確認が何段階もあるなら、進行管理まで任せられる体制の依頼先の方が、結果として早く進みます。予算の決まり方はホームページ制作の費用相場で詳しく説明しています。
ホームページ制作のおすすめランキングを見るときの注意
「おすすめの制作会社◯選」のような記事は、候補を知るきっかけにはなります。ただ、どんな基準で選んだのか、掲載料や紹介料を受け取っていないかが書かれていないことも少なくありません。広告であることを隠す表示(ステルスマーケティング)は景品表示法の規制の対象になっており、広告であれば「PR」などの表示がされているはずです(出典: 消費者庁「ステルスマーケティングは景品表示法違反となります」)。
ランキングの順位は、あなたの目的や規模に合うかどうかとは別の基準で決まっています。上位の会社が悪いわけではありませんが、順位をそのまま選ぶ理由にせず、この記事で紹介する7つの点で自分の目で確かめてください。
Web制作会社など依頼先の種類と向いている場合
ホームページを頼める先は、制作会社だけではありません。体制と受け持つ範囲によって、得意な相談が変わります。どれが優れているかではなく、自分の目的と規模に合うのはどれかで考えてください。
| 依頼先 | 特徴 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 中規模以上のWeb制作会社 | ディレクター、デザイナー、エンジニアなど役割を分けて進める。調査や進行管理まで含めて受ける | ページ数が多い、社内の関係者が多い、システムとの連携が要る |
| 少人数のWeb制作会社 | 数人で企画から公開まで受け持つ。会社ごとに得意な業種や作り方がある | 相談しながら中身から一緒に作りたい |
| フリーランス(個人) | 作る人と直接やり取りできる。得意分野と対応できる範囲に差がある | 規模が小さく、決める人も1人で、早く進めたい |
| 広告代理店や印刷会社の窓口 | 広告やチラシとまとめて頼める。実際の制作は外部に出すこともある | 広告や印刷物と一緒に整えたい |
| テンプレート型・月額制のサービス | 決まった型に流し込む分、初期費用を抑えやすい。月額に何が含まれるかで総額が変わる | 早く始めたい、デザインへのこだわりが少ない |
同じ「制作会社」でも、自社で作る会社と、営業と進行だけを受け持って制作は外に出す会社があります。どちらが悪いということはありませんが、作業する人と直接話せるか、途中で担当が変わらないかは、仕上がりと進めやすさに関わります。打ち合わせで「実際に作るのはどなたですか」と聞いておくと安心です。
個人に頼む場合の良いところと注意点はホームページ制作をフリーランスに頼むときの注意点に、月額制のサービスを選ぶときの確かめ方はホームページの月額制のデメリットにまとめています。準備の時間が取れず、原稿や写真の段取りまで含めて任せたい場合はホームページを丸投げするときの進め方も参考にしてください。
中小企業におすすめのホームページ制作会社の条件
中小企業や小さなお店の場合、大きな会社の体制はかえって負担になることがあります。打ち合わせの資料づくりや確認の手順が多く、費用もその分ふくらむからです。規模の小さな事業者に合いやすいのは、次の条件を満たす依頼先です。
- 決める人と作る人が近く、話が早く伝わる
- 原稿や写真が十分にそろっていなくても、一緒に整理してくれる
- ページを最初から全部作らず、必要なところから始める提案をしてくれる
- 公開後の小さな修正にも応じてくれ、その料金が決まっている
地元の会社か、遠方の会社か
近くの会社なら顔を合わせて相談でき、撮影にも来てもらいやすい良さがあります。一方で、打ち合わせはオンラインで十分という方も増えており、距離より相性と体制で選ぶ方が多くなっています。撮影や店内の取材が要るかどうかで決めると、迷いにくくなります。
ホームページ制作会社を比べるときに見る7つの点
候補が2〜3社にしぼれたら、次の7つの点で比べます。金額は最後に見るくらいでかまいません。7つがそろっていれば、金額の差には理由があると判断できます。
- 制作実績自分の業種や規模に近い例があるか
- 提案の出発点見た目より先に、目的と見る人の話をしてくれるか
- 見積もりの内訳作業ごとに中身と金額が分かるか
- 原稿と写真どこまで手伝ってくれるか、費用に含まれるか
- 公開後の体制更新と保守を誰がどう受け持つか
- 名義と引き渡しドメインとサーバーの名義、データの扱い
- 連絡と担当返事の早さと、担当者が変わらないか
金額を比べる前に、この7つがそろっているかを確かめます。そろっていない部分は、後から追加の費用や手間として戻ってきやすいところです。
制作実績が自分の業種や規模に近いか
実績を見るときは、見た目のきれいさより、自分と似た業種や規模の例があるか、その例で何を目的にどんな構成にしたかを見てください。業種によって欠かせないページや、広告のルールが違うからです。実績のページに載っているのが実際の納品物なのか、提案用に作ったサンプルなのかも、聞けば教えてもらえます。
実績のページを見るときは、次のような点に気をつけると、見た目の好みだけで判断せずに済みます。
- その例は、誰に向けて、何をしてもらうために作ったのか説明できるか
- スマホで開いても読みやすく、電話や予約のボタンにすぐたどり着けるか
- 公開した後も情報が新しく保たれているか(お知らせが止まっていないか)
- ページの数や機能が、自分が頼みたい規模と近いか
提案が目的と見る人の話から始まっているか
最初の打ち合わせで、色やデザインの好みばかりを聞かれる場合は注意が必要です。良い提案は、「誰に見てほしいか」「見た人に何をしてほしいか」を聞いたうえで、そのために必要なページと順番を示してくれます。目的を聞かれないまま見積もりが出てきたら、こちらから目的を伝え、それに合わせた提案を求めてください。
見積もりの内訳と追加料金の決まりが分かるか
見積書が「制作一式」だけだと、何が含まれているのか分かりません。項目ごとに作業の中身が書かれているか、修正は何回までか、追加の作業が出たときの料金をどう決めるかを確かめます。作業が増えるときに着手前に知らせてくれるかどうかも、聞いておきたいところです。
原稿と写真をどこまで手伝ってくれるか
公開が遅れる理由として、制作の相談でもっとも多く聞くのが原稿です。文章を書くのが苦手なら、取材して書いてくれるか、メモから整えてくれるかを確かめます。写真も、撮影に来てもらえるか、素材写真で補うのかで、仕上がりの印象が変わります。手伝ってもらえる範囲と、その費用が見積もりに入っているかを必ず見てください。
公開後の更新と保守の体制
ホームページは公開した後も、営業時間や料金の変更、お知らせの追加、WordPressなどの更新、障害への対応が続きます。自分で直せる仕組みにしてくれるのか、修正を頼むならいくらでどのくらいの日数で対応してくれるのかを、契約の前に聞いておきます。
ドメインとサーバーの名義、データの引き渡し
ドメインやサーバーを制作会社の名義で契約すると、連絡が取れなくなったときや乗り換えたいときに、自分だけでは手続きができません。費用を誰が払うかとは別に、契約者の名義が自分になるか、解約するときにデータを受け取れるかを確かめてください。実際に連絡がつかなくなったときの手順は制作会社と連絡が取れないときの対処で説明しています。
連絡の取りやすさと担当者
問い合わせへの返事の早さや、質問への答え方は、制作が始まってからのやり取りをそのまま映します。専門用語ばかりで説明される、質問に答えずに話を進められる、と感じたら、その違和感は大切にしてください。担当者が途中で変わるか、連絡の方法はメールか電話かチャットかも、最初に聞いておくと安心です。
打ち合わせでWeb制作会社に聞いておきたい質問
打ち合わせは、相手を見極める場でもあります。聞きにくいことほど、契約の前に聞いておく方が後で困りません。次の質問をメモにして持っていくと、聞き漏らしを防げます。

| 質問 | 聞く理由 | 気をつけたい答え |
|---|---|---|
| 実際に作るのはどなたですか | 窓口と作る人が違うと、伝えたことの伝わり方が変わる | 担当が決まっておらず「その都度」とだけ言われる |
| 似た業種や規模の制作例はありますか | 業種に必要なページやルールを知っているかが分かる | 見た目の作品だけで、目的や構成の説明がない |
| 見積もりには何が含まれますか | 同じ範囲で比べるため | 「一式」の中身を説明できない |
| デザインの修正は何回までですか | 追加の費用がかかる境目を知るため | 回数も追加の料金も決まっていない |
| 原稿と写真は誰が用意する前提ですか | 公開が遅れる原因になりやすいため | 「お任せください」と言うが見積もりに入っていない |
| 公開までの期間と、こちらが素材を出す期限は | 予定を立てるため | 期限の話がなく、いつ公開できるか分からない |
| ドメインとサーバーは誰の名義になりますか | 乗り換えるときに困らないため | 制作会社の名義でしか契約できない |
| 公開後の修正はどう頼み、いくらかかりますか | 情報を新しく保つため | 自分で直せず、料金も決まっていない |
| 月額の契約に最低期間や解約の条件はありますか | 総額と、やめるときの扱いを知るため | 解約するとホームページを持ち出せない |
| 納品後のデータや著作権はどうなりますか | 将来の改修や引っ越しのため | 説明がなく、契約書にも書かれていない |
質問への答えそのものより、答え方を見ることも大切です。分からないことを「確認して後でお返事します」と言える相手は、制作中のやり取りも信頼できます。逆に、どの質問にも即答で「大丈夫です」と返ってくる場合は、何が大丈夫なのかを具体的に聞き返してください。
こちらから伝えておくと話が早いこと
- ホームページの目的と、見てほしい人
- 同業者のホームページで「良い」と思ったものと、その理由
- 自分で用意できる素材(文章のメモ、写真、ロゴ)
- 予算の上限と、公開したい時期
- 社内で確認する人と、最終的に決める人
予算を先に伝えると高く見積もられるのでは、と心配する方もいます。実際には、上限が分かれば、その範囲で何を優先するかを提案しやすくなります。何を準備しておけばよいかはホームページ制作に必要なものにまとめています。
見積もりを比べるときに気をつけたいこと
見積もりを2〜3社から取ると、金額だけでなく項目の書き方もばらばらで、比べにくいものです。見るべきなのは合計の金額より、何が含まれていて、何が含まれていないかです。
見積もりを比べる前に確かめること
- どの会社にも同じ条件(目的、ページ、機能、用意できる素材、予算、時期)を伝えたか
- ページ数と、それぞれのページに何を載せるかが書かれているか
- デザインの修正の回数と、超えたときの料金
- 原稿作成や写真撮影が含まれているか、別料金か
- ドメイン、サーバー、SSLの費用と、2年目以降に誰が払うか
- 公開後の更新や保守が含まれているか、月額か都度か
- 月額制の場合、使う予定の年数でいくらになるか
条件がそろっていないと、出てきた金額の差が作業の差なのか、受け取った情報の差なのか分からなくなります。安い見積もりは作業の範囲が狭いだけ、ということもあります。逆に高い見積もりには、原稿の作成や撮影、進行管理が含まれていることがあります。
見積書の項目ごとの読み方と相見積もりの進め方はホームページ制作の見積もりの見方で、費用がどう決まるかの全体はホームページ制作の費用の内訳で詳しく説明しています。
安すぎる、高すぎると感じたとき
金額が飛び抜けて安い場合は、テンプレートの使い方や作業の効率化で安くしているのか、範囲が狭いのかを聞きます。飛び抜けて高い場合は、どの作業に時間がかかる見込みなのかを聞きます。理由をきちんと説明してくれる会社なら、金額の大小にかかわらず、比べる候補に残してかまいません。
買い切りと月額制を並べて比べるとき
初期費用を払って作る買い切りの見積もりと、月々払う月額制の見積もりは、そのままでは比べられません。買い切りの方は制作費に加えて、ドメインとサーバーの費用、保守を頼むならその月額を足します。月額制の方は、使う予定の年数分の月額を足し、初期費用があればそれも加えます。そのうえで、解約したときにホームページやドメインを持ち出せるかどうかも並べて書くと、金額だけでは見えない違いが分かります。
何年使うかは、事業の予定によって変わります。開業したばかりで先の見通しが立たないなら短い年数で、長く続けている事業なら長めの年数で計算してみてください。どちらの形にも向き不向きがあり、どちらかが必ず得というわけではありません。
見積もりの段階で範囲を言葉にしておく
「とりあえずこれくらいで」と範囲があいまいなまま契約すると、制作の途中で「それは別料金です」となりがちです。見積もりの段階で、作るページと機能、修正の回数、用意する素材を言葉にしておくと、後の行き違いが減ります。
契約の前に書面で決めておくこと
依頼先が決まったら、口約束のまま始めず、範囲と条件を書面に残します。後から揉めやすいのは、作る範囲、修正の回数、支払い、権利、公開後の扱いです。

| 項目 | 決めておくこと |
|---|---|
| 作る範囲 | ページの数と中身、機能、対応する端末 |
| 納期と素材の期限 | 公開の予定と、依頼する側が原稿や写真を出す期限 |
| 修正 | デザインと原稿の修正の回数、超えたときの料金 |
| 支払い | 金額、支払いの時期と方法、途中でやめた場合の扱い |
| 権利 | デザインや文章、写真の著作権を誰が持つか、使える範囲 |
| 名義 | ドメインとサーバーの契約者の名義 |
| 公開後 | 保守の範囲と料金、修正を頼むときの手順 |
| やめるとき | 解約の条件、データの引き渡し、ドメインの移し方 |
支払いの時期と、途中でやめるときの扱い
支払いは、着手のときに一部、公開のときに残りを払う形や、公開後にまとめて払う形など、依頼先によって違います。どの形でもかまいませんが、途中で依頼をやめることになった場合に、それまでの作業分をどう精算するかは決めておいてください。事業の事情で計画が変わることは珍しくなく、そのときに揉めないための取り決めです。
著作権は契約で決めないと制作側に残る
お金を払って作ってもらったものでも、著作権は原則として作った側に残り、報酬を払って受け取るだけでは移りません。依頼する側が自由に直したり使ったりしたい場合は、どの権利を譲り受けるのか、使える範囲はどこまでかを契約に書いておく必要があります(出典: 文化庁「誰でもできる著作権契約マニュアル」)。テンプレートや素材写真など、制作会社も権利を持たない部品が使われることもあるため、その扱いも確かめてください。
フリーランスに頼むときは取引の条件を書面かメールで示す
従業員のいないフリーランスに事業として仕事を頼む場合、頼む側には、業務の内容、報酬の額、支払期日などの取引の条件を、書面かメールなどで示す義務があります。口頭だけで頼むことは認められていません(出典: 公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」)。依頼する側を守ることにもなるので、相手が個人のときは特に、条件を文字で残してください。
契約のときに決めておくべきことと、よくある揉め事の例はホームページ制作のトラブルと契約書の注意点にまとめています。契約書の書き方に不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談してください。
ホームページ制作会社を選ぶ流れと発注側の準備
依頼先選びは、思いついた会社に1社ずつ問い合わせるより、順番を決めて進める方が早く終わります。目安として、次の流れで進めると迷いにくくなります。
- 1目的と予算の上限を書き出す見た人にしてほしいこと、欲しいページ、公開したい時期
- 2依頼先の種類を決める制作会社、フリーランス、月額制のサービスなど
- 3候補を2〜3社にしぼる制作実績が自分の業種や規模に近いところ
- 4同じ条件で問い合わせる書き出したメモをそのまま送る
- 5打ち合わせで質問する担当者、範囲、名義、公開後の体制を聞く
- 6見積もりと契約の中身を比べて決める金額は最後に比べる
打ち合わせで質問し、同じ条件の見積もりと契約の中身を比べてから決めます。急いで1社に決めるより、比べる材料をそろえる方が結果として早く進みます。
候補を何十社も集める必要はありません。比べる会社が多すぎると、打ち合わせだけで時間がなくなり、条件をそろえるのも難しくなります。2〜3社にしぼって丁寧に比べる方が、判断の質は上がります。
依頼が決まった後に発注側がやること
依頼先が決まった後も、発注する側の仕事は続きます。原稿や写真の用意、デザインの確認、公開前の動作の確認です。とくに確認の返事が遅れると、そのまま公開の遅れになります。社内で確認する人を1人に決め、修正はまとめて伝えると、進行がぶれにくくなります。
相談から公開までの段階ごとに発注側がやることと期間の目安はホームページ制作の流れと期間で詳しく説明しています。
今の依頼先から乗り換えたいとき
すでにホームページがあり、今の依頼先から移りたい場合は、新しい依頼先を探す前に、ドメインとサーバーの名義、管理画面のログイン情報、契約の解約条件を手元にそろえておきます。この3つが分かれば、新しい依頼先も引き継ぎの段取りを立てやすくなります。
依頼先選びでつまずきやすい場面と防ぎ方
依頼した後に「こんなはずではなかった」となる場面には、共通点があります。どれも、選ぶ段階で確かめておけば防げるものです。
| つまずきやすい場面 | 起きる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 公開したが問い合わせにつながらない | 見た目だけで選び、目的の話をしていなかった | 最初の打ち合わせで、見た人にしてほしい行動を伝える |
| 途中で追加の費用が重なる | 範囲と修正の回数を決めずに始めた | 見積もりの段階で範囲を言葉にし、書面に残す |
| 原稿が書けずに公開が遅れる | 原稿は自分で書く前提だったが、時間が取れなかった | 原稿をどこまで手伝ってもらえるかを最初に確かめる |
| 公開後に文字ひとつ直せない | 更新の方法と料金を決めていなかった | 自分で直せる範囲と、頼むときの料金を決めておく |
| 乗り換えたいのに手続きができない | ドメインやサーバーが制作会社の名義だった | 契約者の名義を自分にし、ログイン情報を受け取る |
| 月額の総額が思ったより大きい | 初期費用だけで比べた | 使う年数で総額を出し、解約の条件も見る |
表のつまずきの多くは、依頼先の腕の良し悪しではなく、最初の取り決めがあいまいだったことから起きています。良い依頼先を選ぶことと同じくらい、依頼する側が目的と範囲を言葉にして伝えることが大切です。
相性が合わないと感じたら早めに伝える
制作が始まってから「思っていた進め方と違う」と感じることもあります。我慢して最後まで進めると、仕上がりにも不満が残りがちです。違和感はデザインの最初の確認の段階で、具体的に伝えてください。早い段階なら、方向を直す手間も小さく済みます。
uparia の料金で見る依頼先選びの目安
依頼先の候補を比べるときの参考として、uparia の料金表を例に載せます。表示はすべて税込です。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| ライト(月額プラン) | 月額2,980円 | 制作費0円。1ページ、更新は月1回まで、スマホ対応、お問い合わせフォーム、独自ドメイン・サーバー・SSL・保守込み |
| スタンダード(月額プラン) | 月額4,980円 | 制作費0円。10ページまで(ブログは1ページ扱い)、更新は月5回まで、お知らせ(ブログ)機能、SEO初期設定 |
| プレミアム(月額プラン) | 月額14,800円 | 制作費0円。30ページまで、オリジナルデザイン、更新は月10回まで(通常の差し替えの範囲)、予約などの機能 |
| スタートプラン(買い切り) | 3万円〜 | 最初から自分のものにしたい方へ。1ページ構成〜、独自ドメイン取得とサーバー代込み |
| しっかりプラン(買い切り) | 30万円〜 | 複数ページ、オリジナルデザイン、予約・地図・SNS連携 |
| 月額保守(買い切りのサイト向け) | 5,000円/月 | 更新代行、ドメインとサーバーの管理、SSL更新と障害対応。最低契約期間なし |
月額プランの最低契約期間は12か月で、24か月続けるとサイトのデータとドメインの管理を無料でお渡しします。ドメインは最初からお客様の名義で取得し、途中でやめる場合も、決まった式の移管料でサイトとドメインを持っていけます。uparia は少人数で、相談を受けた者がそのまま制作まで受け持ちます。お見積りには内訳と納期を書き、作業が増えるときは着手前にご相談します。制作実績のページには、実際のご依頼やご相談の内容をもとに制作したサンプルを、依頼主が特定されないよう架空の名前に置き換えて載せています。作り込みの度合いは制作実績で、プランの中身は小さな事業者向けのホームページ制作と料金プランと契約の決まりで確かめられます。
ホームページ制作会社選びに役立つ記事一覧
依頼先を選ぶ段階の疑問を、テーマごとに別の記事で詳しく説明しています。気になるところから読んでみてください。
- ホームページ制作をフリーランスに頼むときの注意点:個人に頼む良いところと気をつけたいこと
- ホームページ制作の流れと期間:相談から公開までに発注側がやること
- ホームページを丸投げするときの進め方:準備の時間がない人が任せるときの段取り
- ホームページ制作のトラブルと契約書の注意点:よくある揉め事と、契約前に決めること
- 制作会社と連絡が取れないときの対処:連絡がつかない、乗り換えたいときの手順
- ホームページ制作に必要なもの:頼む前に用意しておくもの
予算の考え方はホームページ制作の費用相場を、自分で作るか頼むかで迷っている段階ならホームページの作り方を読むと、次に何をすればよいかが見えてきます。
よくある質問
ホームページ制作会社は何社くらいから見積もりを取ればよいですか?
2〜3社が目安です。多すぎると打ち合わせだけで時間がかかり、同じ条件を伝えるのも難しくなります。目的、欲しいページ、用意できる素材、予算の上限、公開したい時期をメモにして、どの会社にも同じ内容を伝えると比べやすくなります。
見積もりを取った後に断るのは失礼になりませんか?
失礼にはあたりません。比べたうえで決めることは、制作する側も分かっています。断るときは、見積もりへのお礼と、今回は見送ることを短く伝えれば十分です。理由を一言添えると、相手にとっても今後の参考になります。
大手のWeb制作会社に頼む方が安心ですか?
規模によります。ページが多い、社内の関係者が多い、システムとの連携が要る場合は、役割を分けて進める体制のある会社が向いています。小さなお店や教室のように規模が小さい場合は、決める人と作る人が近い依頼先の方が、早く進み費用も抑えやすくなります。
制作会社が倒産したり廃業したりしたら、ホームページはどうなりますか?
ドメインとサーバーが自分の名義で、管理画面のログイン情報を持っていれば、別の依頼先に引き継げることが多いです。制作会社の名義のままだと、手続きが難しくなります。契約の前に名義を確かめ、納品のときにログイン情報とデータを受け取っておくと安心です。
Web制作会社とホームページ制作会社に違いはありますか?
呼び方の違いで、仕事の中身はほぼ同じです。ただし、会社によって得意な分野は違い、ホームページのほかにLPやネットショップ、業務システムまで受ける会社もあれば、デザインに特化した会社もあります。呼び名より、自分の頼みたいものの制作実績があるかで判断してください。






