
この記事でわかること
- 自分で作るときに難しいのは、操作より中身と公開後の管理
- 自作でつまずきやすい7つの場面と、よくある失敗の防ぎ方
- 自分で作るメリットとデメリットを、頼む場合と並べた比較
- 自分で作ってよい人と、頼んだ方がよい人の判断基準
- 自分で作る場合の進め方と、頼む場合の費用の目安
ホームページを自分で作るのは難しいのか。画面の操作は思っているほど難しくなく、難しいのは「何を載せるか」と「公開した後」です。作成サービスを使えば、テンプレートに文字と写真を入れるところまでは多くの人が進められます。止まるのは、文章が書けない、写真が足りない、独自ドメインの設定で迷う、公開後の更新が続かない、といった場面です。この記事では、制作や手直しの相談でよく出てくるつまずきを7つ挙げ、自分で作ってよい人と頼んだ方がよい人の判断基準、自分で作る場合の進め方、頼む場合の費用の目安を順にまとめます。
ホームページを自分で作るのは難しいのか
ホームページを自分で作るのが難しいかどうかは、「どこまでを作ると考えるか」で答えが変わります。テンプレートを選んで文字と写真を入れ替えるところまでなら、今の作成サービスは迷わず進められるように作られています。画面の操作そのものが壁になる人は、思っているより少ないものです。

難しくなるのは、その前と後です。作る前には、誰に向けて何を伝えるのかを決め、文章を書き、写真をそろえる必要があります。作った後には、情報を新しく保ち、検索で見つけてもらい、問い合わせに答える仕事が続きます。ツールはこの部分を代わりにやってはくれません。
| 負担 | 中身 | ツールで楽になるか |
|---|---|---|
| 中身を決める | 目的、載せる項目、文章、写真 | ならない。自分で考える必要がある |
| 形にする | ツール選び、デザイン、スマホ表示、ドメインの設定 | なる。作成サービスの得意なところ |
| 続ける | 更新、セキュリティ、検索への対策、問い合わせへの対応 | 一部だけ。続けるのは自分 |
ツールが楽にしてくれるのは、表の真ん中の「形にする」だけです。中身を決めることと続けることは、自分で作っても人に頼んでも、事業者自身が関わらないと進みません。自分で作るのが難しいと感じたら、3つのうちどこで止まっているのかを見分けると、次に何をすればよいかが見えてきます。
ホームページの自作が難しいと感じる7つの場面
制作や手直しの相談を受けていると、自分で作り始めた人が止まる場面には共通点があります。作る前、作っている途中、公開した後の順に並べると、次の7つです。
- STEP01作る前
- 目的が決まらず、載せる内容が増え続ける
- 文章が書けずに手が止まる
- 写真を差し替えたら見本と印象が変わる
- STEP02作っている途中
- 独自ドメインとメールの設定で迷う
- パソコンでは整っているのにスマホで崩れる
- 問い合わせフォームのメールが届かない
- STEP03公開した後
- 更新が続かない
自分がどの段で止まっているかが分かると、次に何をすればよいかが見えてきます。
目的が決まらず、載せる内容が増え続ける
「お店を知ってもらいたい」「予約を増やしたい」「求人に応募してほしい」。目的によって、いちばん上に置く情報もボタンの言葉も変わります。目的があいまいなまま作り始めると、あれもこれも載せたくなり、どのページも中途半端になります。まずは「このホームページを見た人に、最後に何をしてほしいか」を1文で書いてみてください。
文章が書けずに手が止まる
自作が止まる理由として、相談でよく聞くのが文章です。サービスの説明、料金、流れ、よくある質問、お店や会社の紹介と、必要な文章は意外に多くあります。自分の仕事に詳しいことと、初めて見る人に向けて書けることは別の技術です。専門用語が多すぎる、逆に説明が足りない、という状態になりやすいところです。
写真を差し替えたら見本と印象が変わる
テンプレートの見本がきれいに見えるのは、プロが撮った写真が入っているからです。自分の写真に差し替えたとたん、暗い、ごちゃごちゃして見える、と手が止まる人は少なくありません。店内、商品、スタッフ、作業の様子など、必要な写真を先に一覧にし、明るい時間にまとめて撮っておくと後が楽になります。
独自ドメインとメールの設定で迷う
独自ドメイン(○○.com など)を使うには、ドメインを取った会社と作成サービスの両方で設定が必要で、反映を待つ時間もあります。メールアドレスも同じドメインで作りたい場合は、さらに別の設定が加わります。どの会社で何を契約したかが分からなくなり、数年後の更新で困る例もよくあります。ドメインの基本はホームページのドメインの取り方と費用で説明しています。
パソコンでは整っているのにスマホで崩れる
作った本人がパソコンでしか確認していない、ということはよくあります。パソコンで整えた配置が、スマホでは文字が小さすぎたり、画像がはみ出したりします。スマホで見る人がいることを前提に、作業の区切りごとに自分のスマホで開く習慣をつけてください。直し方はホームページのスマホ対応にまとめています。
問い合わせフォームのメールが届かない
フォームは置いたものの、送信されたメールが迷惑メールに入っていた、通知先のアドレスが古かった、という相談も少なくありません。気づかないうちに問い合わせを取りこぼしていることになります。公開前に自分で何度か送ってみて、届く先と自動返信の内容を確かめてください。作り方は問い合わせフォームの作り方で説明しています。
公開した後、更新が続かない
公開できた時点で達成感があり、そこで手が止まる人は少なくありません。けれども、ホームページが役に立ち始めるのは公開した後です。営業時間や料金が古いまま残っていると、見た人は問い合わせをためらいます。更新のたびに編集画面の使い方を思い出すところから始めることになり、少しずつ後回しになっていきます。
ホームページを自分で作るメリットとデメリット
自分で作ることにも、頼むことにも、それぞれ良いところがあります。費用だけで比べると自分で作る方が有利に見えますが、時間や公開後のことまで含めると見え方が変わります。主な違いを並べると次のとおりです。
| 比べること | 自分で作る | 頼む |
|---|---|---|
| 出ていくお金 | 作成サービスの利用料とドメイン代が中心で小さい | 制作費がかかる。金額は作業の量と中身で決まる |
| かかる時間 | 自分の作業時間がかかる。素材がないと長引く | 打ち合わせと素材の準備の時間で済む |
| 見た目 | テンプレートの範囲。整えるには慣れが要る | 目的や業種に合わせて作り込める |
| 中身(文章と写真) | すべて自分で用意する | 相談しながら決められる。頼める範囲は依頼先による |
| 直したいとき | 思い立ったらすぐ自分で直せる | 頼む手間と、内容によって費用がかかる |
| 公開後の管理 | ドメイン、更新、セキュリティもすべて自分 | 保守を頼めば任せられる |
| 身につくこと | 仕組みが分かり、自分で手を入れられるようになる | 本業の時間を守れる |
自分で作る最大のメリットは、出ていくお金が小さいことと、思い立ったときにすぐ直せることです。デメリットは、時間がかかることと、公開後の管理まで自分に残ることです。頼む場合はその逆で、お金はかかりますが、本業の時間を守りながら一定の品質で公開できます。どちらが得かは、自分の時間をどれだけ使えるかで変わります。
ホームページの自作でよくある失敗と防ぎ方
自作のホームページの手直しを頼まれたときに、よく見かける失敗があります。どれも作る前に知っていれば防げるものです。
| 失敗 | 起きる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 無料プランで公開し、後でURLが変わる | 無料プランでは独自ドメインが使えないことがある | 名刺やチラシに載せる前に、使うプランとドメインを決める |
| ログイン情報が分からなくなる | 作成サービス、ドメイン、メールで別々に登録している | 登録先とメールアドレスを1つの表にまとめ、パスワードは管理アプリで保管する |
| 素材サイトの写真ばかりで印象に残らない | 自分の写真がないまま公開した | 店内、人、仕事の様子だけは自分で撮る |
| 他人の写真や文章を使ってしまう | ネットで見つけたものを気軽に流用した | 使ってよいと確認できたものだけを使う |
| 検索しても出てこない | ページのタイトルが店名だけになっている | タイトルと説明文に、何のお店か、どこにあるかを書く |
| サービスを乗り換えて作り直しになる | 作成サービスの間でデザインや設定は引っ越せない | 最初にページ数と必要な機能を書き出してから選ぶ |
検索での見え方について、Google は、ページの内容を明確に表すタイトルを付けることで検索結果の見出しに影響を与えられると説明しています。同時に、上位に表示される秘訣はなく、変更が反映されるまでに時間がかかることもあるとしています(Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」)。自分で作ったかどうかで評価が変わるわけではないので、まずはタイトルと中身を整えることから始めてください。
WordPress で作るなら更新を続ける
WordPress のように自分でサーバーに置く仕組みでは、本体やプラグインを最新に保つことが求められています。古い版を使い続けると、知られた弱点を狙われやすくなるためです(WordPress「WordPress の安全性を高める」)。作った後の更新まで自分で続けられるかを、作る前に考えておいてください。
ホームページを自分で作るのが向いている人、頼んだ方がよい人
迷ったときは、費用だけで比べるのではなく、自分の状況に当てはまる項目がどちらに多いかで考えると決めやすくなります。
自分で作るのが向いている人
- 載せたい文章と写真が、すでにほとんど手元にある
- ページが少なく、まずは名刺代わりに公開できればよい
- 作業の時間を毎週まとまって取れる
- 公開後の更新も自分でやると決めている
- 見た目はテンプレートのままでも困らない
頼んだ方がよい人
- 何を載せればいいか、まだ整理できていない
- 問い合わせや予約を増やすことがいちばんの目的
- 同じ地域の同業者と比べられることが多い
- 本業が忙しく、作業の時間が取れない
- 予約やネットショップなど、機能を足したい
- 業種の広告のルールなど、表現に気をつける必要がある
下のリストに当てはまるのに無理に自分で作ると、公開までに時間がかかり、その間の機会を逃すことになります。反対に、上のリストに当てはまる人が、最初から大きな費用をかける必要はありません。まず自分で小さく公開し、反応を見てから作り直すという順番も十分に成り立ちます。
判断に迷う場合は、「自分の時給で考えて、作業に何時間かかりそうか」を見積もってみるのも1つの方法です。慣れない作業に何十時間もかかるなら、その時間を本業に使った方がよいこともあります。
ホームページを自分で作る場合の進め方
自分で作ると決めたら、ツールを選ぶ前に中身を固めるのが近道です。次の順番で進めると、途中で止まりにくくなります。

- ホームページの目的を1文で書く(例: 初めての人に来店の予約をしてもらう)
- 載せる項目を書き出す(サービス、料金、流れ、よくある質問、アクセス、問い合わせ)
- 項目ごとの文章を、ツールを開く前に文書作成ソフトなどで書いておく
- 必要な写真を一覧にして、明るい時間に撮りそろえる
- ページ数と必要な機能から、作成サービスかWordPressかを選ぶ
- テンプレートを決め、文字の大きさや色はテンプレートの設定に任せる
- 公開前にスマホで全ページを確認し、問い合わせフォームから自分あてに送ってみる
- 公開したら、見直す日を決めてカレンダーに入れる
3番目の、文章を先に書く作業がいちばん大切です。ツールの中で文章を考えながら作ると、デザインの調整に気を取られて文章が後回しになります。先に文章があれば、テンプレートに流し込むだけで形になります。必要なページと並べ方はホームページの構成、文章の作り方はホームページの文章の書き方にまとめています。
道具の選び方
| 道具 | 向いている人 | 難しいところ |
|---|---|---|
| 作成サービス(Wixなど) | 早く形にしたい、ページが少ない | テンプレートの枠を超えたことがしにくい。サービスをやめるときの引っ越しが難しい |
| WordPress | 記事を増やしていきたい、機能を足したい | サーバーの契約と初期設定、更新とバックアップを自分で続ける |
| HTMLを自分で書く | Web制作の経験がある | 知識と時間が要る。更新のたびにコードを触る |
それぞれの道具の特徴はWixでホームページを作る前に知っておきたいこととWordPressでホームページを作る手順で、無料で始められる範囲はホームページを無料で作成できるサービスで詳しく説明しています。作り方の全体像はホームページの作り方にまとめています。
最初から完璧を目指さないことも大切です。すべてのページがそろうまで公開しないと決めると、いつまでも公開できません。目的に直結する数ページで公開し、問い合わせの内容や見た人の反応を見ながら足していく方が、結果として良いホームページになります。
途中から人に頼むという分け方もある
自分で作るか頼むかは、どちらか一方に決める必要はありません。途中までは自分で進め、難しいところだけを人に頼むこともできます。分け方には次のようなものがあります。

- 文章は自分で書き、デザインと公開作業だけを頼む
- 最初の形とドメインの設定だけを頼み、更新は自分でする
- 自分で作ったページはそのままに、トップページだけ作り直してもらう
- 作るのは自分で、公開後の更新や管理だけを任せる
頼む範囲を決めるときは、最初に書いた3つの負担のうち、自分がどこで止まっているかを伝えると話が早く進みます。作りかけのページや書きためた文章、撮った写真は、頼むときにもそのまま材料になるので無駄にはなりません。頼む前に用意しておくものはホームページ制作に必要なものにまとめています。
頼む場合の費用の目安
頼む場合の費用は、自分で作る場合と同じく、ページ数、デザイン、機能、原稿や写真を誰が用意するかで決まります。決まり方と内訳、依頼先ごとの違いはホームページ制作の費用相場で詳しく説明しています。ここでは目安として、uparia の料金表を例に挙げます(税込)。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 月額プラン | 月額2,980円〜 | 制作費0円。ライト2,980円(1ページ)、スタンダード4,980円(10ページまで)、プレミアム14,800円(30ページまで)。ドメイン・サーバー・保守込み、最低12か月、2年で自分のものに |
| スタートプラン(買い切り) | 3万円〜 | 1ページ構成〜、独自ドメイン取得とサーバー代込み |
| しっかりプラン(買い切り) | 30万円〜 | 複数ページ、オリジナルデザイン |
| 月額保守(買い切りのサイト向け) | 5,000円/月 | 更新代行、ドメインとサーバーの管理。最低契約期間なし |
自分で作る場合と比べるときは、作成サービスの利用料とドメイン代だけでなく、自分の作業時間と、公開後の更新にかかる時間も並べてみてください。上の表のように、1ページの構成で始めて必要になったらページを足す、文章は自分で書いて形にするところだけ頼む、といった分け方をすれば、費用を抑えながら頼むこともできます。
依頼先の見極め方はホームページ制作会社の選び方に、相談から公開までの段取りはホームページ制作の流れと期間にまとめています。
迷ったときに今日からできること
自分で作るにしても頼むにしても、最初にやることは同じです。次の3つを書き出しておくと、どちらに進んでも無駄になりません。
どちらに進む場合も役に立つ準備
- ホームページを見た人に最後にしてほしいことを1文で書く
- お客さんからよく聞かれる質問を10個書き出す
- 同業者のホームページを2〜3件見て、良いと思ったところをメモする
この3つが書ければ、自分で作る場合はそのまま原稿の土台になり、頼む場合は打ち合わせが短く済みます。書こうとして手が止まったなら、それ自体が「中身を決める負担」で止まっているという合図です。
uparia のホームページ制作の料金と含まれるものは小さな事業者向けのホームページ制作にまとめています。自分で作ったページの手直しからでも頼めます。
よくある質問
パソコンが苦手でもホームページは自分で作れますか?
作成サービスを使えば、文字の入力と写真のアップロードができれば形にはなります。難しいのは操作よりも、載せる文章を考えることと、公開後に更新を続けることです。先に文章と写真をそろえてから作業に入ると、操作に慣れていなくても進めやすくなります。
ホームページを自分で作るには、どれくらい時間がかかりますか?
文章と写真がそろっているかどうかで大きく変わります。素材がそろっていれば数ページの公開は短い期間でもできますが、文章を書きながら進めると何週間も止まることがあります。まず素材を集める期間を見込んで予定を立ててください。
自分で作ったホームページでも検索に表示されますか?
作った人が誰かで検索の評価が変わるわけではありません。ページのタイトルや説明文を整え、検索する人が知りたいことに答える内容になっているかが大切です。公開しただけですぐ上位に出ることは少ないので、情報を足しながら育てていく前提で考えてください。
AIを使えば、ホームページを自分で作るのは簡単になりますか?
文章のたたき台やページの構成案を作る作業は、AIで楽になります。ただし、料金や営業時間などの事実、自分の仕事ならではの強み、公開後の管理は自分で確かめて続ける必要があります。AIが書いた文章は、そのまま使わずに自分の言葉で直してから載せてください。
作成サービスで作ったホームページを、後から業者に直してもらえますか?
多くの場合は、そのサービスの上で手直しを頼めます。別の仕組みに引っ越す場合は、文章や写真は移せても、デザインや設定は作り直しになることがあります。頼む前に、使っているサービスの名前と、ログインできる状態かどうかを確かめておくと話が早く進みます。
途中で挫折したら、作りかけのものは無駄になりますか?
無駄にはなりません。書いた文章、撮った写真、決めた目的や載せる項目は、人に頼むときにもそのまま使える材料です。どこまで進んで、どこで止まったかを伝えれば、頼む範囲も絞りやすくなります。






