
この記事でわかること
- LP制作の費用相場が一つの金額で言えない理由
- LP制作の費用の内訳と、金額が動く6つの要素
- 制作費のほかにかかる広告費や保守などのお金
- 見積もりで確かめる質問と、削らない方がよいところ
- 成果につながる費用のかけ方と、料金表で見る目安
LP制作の費用相場は、一つの金額では言えません。金額を決めるのは、構成と原稿づくり、デザイン、実装、広告の計測の準備のうち、どこまでを頼むかと、それぞれをどの深さでやるかです。同じ「1ページのLP」でも、手元の原稿をひな形に流し込むのと、誰に何を伝えるかから組み立てるのとでは、作業の量がまったく違います。この記事では、LP制作の費用の内訳と金額が動く要素、制作費のほかにかかるお金、見積もりで確かめる質問、成果につながる費用のかけ方を、作る側の目線で順にまとめます。
LP制作の費用相場が一つの数字で言えない理由
LP(ランディングページ)は、広告やSNSから来た人に、申し込みや問い合わせといった1つの行動をしてもらうための縦に長い1枚のページです。ページは1枚でも、その中で商品の説明、悩みへの答え、お客様の声、料金、よくある質問、申し込みフォームまでを順番に見せる必要があります。

見積もりを2社から取ると、金額の差に驚く人は少なくありません。その差の多くは、作り手の腕の差ではなく、見積もりに含まれている作業の差です。金額に幅が出る理由は、主に次の3つです。
- 作業の範囲: 構成や原稿まで頼むのか、デザインと実装だけを頼むのか
- 作業の深さ: ひな形を使うのか、一からデザインするのか。計測や比較の準備まで入れるのか
- 素材を誰が用意するか: 文章、写真、お客様の声、商品の説明を、頼む側が用意するのか作る側が用意するのか
そのため、相場の数字を探すよりも、自分のLPに必要な作業を先に書き出す方が、出てきた見積もりが高いのか妥当なのかを判断しやすくなります。LPの役割や作る手順の全体はLPの作り方に、ホームページ全体の費用の決まり方はホームページ制作の費用相場にまとめています。
LP制作の費用の内訳と、金額が動く6つの要素
LP制作の費用は、いくつかの作業の代金と、ドメインやサーバーなどの実費を足したものです。見積書の書き方は依頼先によって違いますが、中身はおおむね次のように分けられます。
作業代
- 構成づくり誰に何をどの順番で伝えるかを決める
- 原稿見出し、説明文、よくある質問などの文章
- デザインひな形の調整か、一からの作り込みか
- 実装と公開スマホ表示、フォーム、表示の速さ
- 計測の設定広告の成果を数えるための設定
作業代か実費
- 写真と素材撮影、素材の購入、イラスト
実費
- ドメインとサーバーLPを置く場所の費用
金額の多くは作業代で決まります。どの作業を頼むかを決めると、見積もりの比べ方が見えてきます。
構成を誰が考えるか
LPの出来を左右するのは、見た目より先に構成です。誰に向けたページか、その人が何に迷っているか、どの順番で答えれば申し込みまで進めるか。ここを作る側が聞き取って組み立てる場合は、打ち合わせと構成案づくりの時間がそのまま費用に入ります。頼む側が構成を決めて渡せば、その分の作業は減ります。
原稿を誰が書くか
LPは文章の量が多いページです。原稿を頼む側が用意するのか、作る側が書くのかで、費用は大きく変わります。手元に原稿がない状態で「デザインだけ」の見積もりを取ると、後から原稿の作業が追加になり、最初の金額と合わなくなることがよくあります。
ひな形を使うか、一からデザインするか
用意されたひな形に文字と写真を入れる方法は、作業が少ない分だけ費用を抑えられます。一からデザインする場合は、案を作って確認し、直すという往復が入ります。修正の回数をあらかじめ決めておかないと、往復が増えるほど費用と期間が延びます。
実装とフォームの作り込み
スマホでの表示、読み込みの速さ、申し込みフォームの項目数や自動返信、決済や予約との連携など、ページを動かす部分も費用に入ります。外部の予約サービスや決済サービスとつなぐ場合は、その設定と動作の確認が加わります。
写真とイラストの用意
商品や人物の写真を新しく撮るか、手元の写真や素材サイトの画像を使うかで変わります。LPは写真の印象で読み進めてもらえるかが変わるため、撮影を入れるかどうかは早めに決めておくと見積もりがぶれません。
計測の設定
広告から来た人のうち何人が申し込んだかを数えるには、アクセス解析や広告の管理画面での計測の設定が必要です。見積もりに入っていないことも多い作業ですが、後から足すと公開後の数字が取れていない期間ができてしまいます。
記事LPの制作費用が変わるところ
記事LPは、ニュースや読み物のような体裁で、悩みの説明から商品の紹介までを文章で読ませるLPです。通常のLPより文章の量が多く、原稿の比重が大きくなるため、費用の中心は原稿づくりと表現の確認になります。商品の品質や使ったあとの変化を言い過ぎないか、根拠のある書き方になっているかを確かめる時間も見込んでおく必要があります。
依頼先と作り方で変わるLP制作の費用
同じ内容のLPでも、どこに頼むか、自分でどこまでやるかで費用の決まり方が変わります。どれが正解というより、自分が用意できるものと、任せたいものの組み合わせで選びます。
| 頼み方 | 費用の決まり方 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 複数の担当者がいる制作会社 | 構成、原稿、デザイン、実装を分担するため、担当者の人数分の作業が積み上がる | 広告の運用までまとめて任せたい、社内で確認する人が多い |
| 個人の制作者 | 1人で受ける分、打ち合わせや管理の手間が少ない。得意な範囲は人によって違う | 頼む範囲がはっきりしている、早く直接やりとりしたい |
| LP作成ツールで自分で作る | ツールの利用料が中心。作業はすべて自分の時間 | 原稿と写真がそろっていて、まず試しに出したい |
| ホームページとまとめて頼む | ドメインやデザインを共通にできる分、別々に頼むより重なる作業が減ることがある | ホームページもこれから作る、見た目をそろえたい |
個人に頼む場合は、連絡が取れなくなったときに備えて、データやドメインの持ち主を自分にしておくことが大切です。確かめておきたい点はホームページ制作をフリーランスに頼むときの注意点にまとめています。
自分で作る場合は、ツールの料金だけでなく、原稿を書き、写真をそろえ、スマホで確認する時間も費用として考えてください。1枚のページでも、構成を考え直すたびに作業が戻ります。ツールで作る場合の特徴はペライチの料金とできることで紹介しています。
LP制作費用のほかにかかるお金
LPは作って終わりではなく、人を集めて初めて役に立ちます。見積もりの金額だけで予算を組むと、公開した後に必要なお金が足りなくなることがあります。制作費とは別に、次の費目を見込んでおいてください。
| 費目 | 中身 | 確かめること |
|---|---|---|
| 広告費 | 検索広告やSNS広告に払うお金 | 制作費と広告費の配分。制作に使い切って広告が出せない状態を避ける |
| ドメインとサーバー | LPを置く場所と、URLの費用 | 制作費に含まれるか、毎年いくらかかるか、契約者は誰か |
| 公開後の修正 | 料金や文言の差し替え、キャンペーンの入れ替え | 修正は都度払いか、月額に含まれるか |
| 見直しの作業 | 見出しや写真を変えて反応を比べる作業 | 最初の制作費に入るか、別の見積もりか |
| 撮影や素材 | 商品や人物の撮影、素材の購入 | 撮り直しや追加の写真にかかる費用 |
公開後に毎月かかるお金の考え方は、ホームページと共通です。ホームページの維持費の内訳も合わせて見ておくと、年間でいくら必要かを見積もりやすくなります。
表現の確認にかかる時間も見込む
LPは商品やサービスの良さを強く伝えるページなので、表現の行き過ぎに注意が必要です。景品表示法では、商品やサービスの品質、内容、価格などを偽って表示することが規制されています(出典: 消費者庁「景品表示法」)。健康や美容の商品、医療や士業のように業種ごとのルールがある場合は、原稿の確認と直しにかかる時間を、最初から予定に入れておいてください。
成果につながるLPの費用のかけ方
LPに払うお金は、見た目を良くするためではなく、申し込みや問い合わせを増やすためのものです。そう考えると、最初の制作で全部を作り込むより、公開してから数字を見て直す分の予算を残しておく方が、使ったお金が成果に結びつきやすくなります。
- 01目的を決める誰に、何をしてもらうページかを1文で書く
- 02公開する必要な要素がそろった形で出す
- 03数える訪問数と申し込み数を計測する
- 04見比べるどこで読むのをやめているかを見る
- 05直す見出し、写真、ボタンの言葉を変える
01 に戻って、くり返す
最初の制作は1周目にすぎません。数字を見て直す分の費用を残しておくと、2周目からの見直しが進めやすくなります。
最初の制作費に入れておきたいもの
- 誰に向けたページかを決める構成づくり
- 読む人の迷いに答える原稿
- スマホでの読みやすさと、入力しやすい申し込みフォーム
- 申し込みの数を数えるための計測の設定
後から足しても間に合うもの
- 凝った動きや装飾
- 見出しや写真を変えた別の案
- お客様の声や実績の追加(集まってから載せる)
- ほかの広告向けに内容を変えたページ
公開後にどの数字を見て、どこから直すかはLPの効果測定のやり方で説明しています。見た目の整え方の考え方はLPのデザインの基本にまとめています。
LP制作の見積もりで確かめる質問
見積もりを比べるときは、金額より先に「何が含まれているか」をそろえます。打ち合わせで次の質問をしておくと、後から追加の費用が出てくることを防ぎやすくなります。

LP制作の見積もりで聞いておきたいこと
- 構成づくりと原稿は、見積もりに含まれていますか
- デザインの修正は何回までですか。それを超えたらどうなりますか
- 写真は撮影しますか。素材を使う場合、費用は誰が払いますか
- 申し込みフォームの自動返信や、通知先の設定は含まれますか
- 計測の設定は含まれますか。広告の管理画面との連携は誰がしますか
- ドメインとサーバーは誰の名義で契約しますか
- 公開後に料金や文言を直すとき、費用はどうなりますか
- LPのデータは、契約が終わったあとも使えますか
特に最後の2つは、公開した後になってから困りやすい点です。修正のたびに費用がかかる契約なのか、データを引き取れるのかで、長く使ったときの総額が変わります。見積書の項目の読み方はホームページ制作の見積もりの見方で、相談から公開までの段取りはLP制作の流れで詳しく説明しています。
LP制作の費用を抑えるときに削らない方がよいところ
予算が限られているときは、どこを削るかの順番が大切です。削ってよいところを削らずに、削らない方がよいところを削ってしまうと、安く作れても申し込みが来ないページになります。
| 項目 | 削ってよいか | 理由 |
|---|---|---|
| 凝った動きや装飾 | 削ってよい | 読みやすさと申し込みのしやすさには関わりにくい |
| 一からのデザイン | 最初はひな形でもよい | まず出して反応を見てから作り込める |
| 原稿 | 自分で書いて渡せば削れる | その代わり、書いた原稿を作る側に見てもらうと安心 |
| 構成づくり | 削らない方がよい | 誰に何を伝えるかがずれると、後から直すほど費用がかさむ |
| スマホでの表示とフォーム | 削らない方がよい | 広告から来る人の多くがスマホで見て、そこで申し込むため |
| 計測の設定 | 削らない方がよい | 数字が取れないと、どこを直せばよいか分からない |
頼む側ができる準備で費用を抑える方法もあります。原稿のたたき台を書く、商品の写真を明るい場所で撮っておく、よく聞かれる質問を書き出しておく。これだけでも、作る側の聞き取りと作業の時間が減ります。ほかの方法はホームページを安く作る方法にまとめています。
販路を広げる取り組みとして、補助金の対象にできる場合もあります。対象になる経費や申請の時期、上限額は公募のたびに変わるため、各補助金の公式サイトで最新の公募要領を確認してください。考え方は小規模事業者持続化補助金でホームページを作るときの注意点で説明しています。
uparia の料金表で見るLP制作費用の目安
ここまでの内訳を、uparia の料金表に当てはめた例です(すべて税込)。1ページのLPなら買い切りのスタートプランを基本に、必要な作業をオプションで足します。
| 項目 | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| スタートプラン(買い切り) | 3万円〜 | 独自ドメイン取得とサーバー代、スマホ対応、お問い合わせフォーム |
| しっかりプラン(買い切り) | 30万円〜 | オリジナルデザイン、写真と原稿のご相談 |
| 原稿作成 | 8,000円〜/ページ | 原稿をお任せいただく場合 |
| 月額保守(買い切りのサイト向け) | 5,000円/月 | 更新代行、ドメインとサーバーの管理 |
表の金額は最低限の目安で、実際の金額は頼む作業の範囲をうかがってから見積もります。LPではなく、お店や会社のホームページを作るなら、制作費0円・月額2,980円からの月額プラン(最低契約期間12か月)もあります。LPで頼める内容はLP制作のご依頼にまとめています。
LP制作の費用相場を調べたら、次は頼む作業を書き出す
LP制作の費用は、相場の数字ではなく、頼む作業の範囲で決まります。見積もりを取る前に次の項目を書き出しておくと、依頼先ごとの金額を同じ条件で比べられ、打ち合わせも短く済みます。
見積もりを取る前に書き出すこと
- LPを見た人に最後にしてほしいことを1文で書く
- 誰に向けたページか、その人がどんなことで迷っているか
- 原稿と写真のうち、自分で用意できるもの
- 公開後に出す広告と、使える広告費の見込み
- 公開後に誰がどのくらいの頻度で直すか
この5つがそろえば、構成や原稿を頼むべきか、デザインと実装だけでよいかが見えてきます。逆に1つ目が書けないなら、まず構成づくりから相談した方が、結果として遠回りになりません。
uparia では、目的と手元の素材をうかがって、頼む範囲と費用の見通しを一緒に整理しています。制作実績もご覧いただけます。費用のご相談は無料相談からどうぞ。
よくある質問
LPとホームページでは、制作費用の決まり方は違いますか?
作業の範囲で決まるという点は同じです。違うのは、LPは1ページでも文章の量が多く、構成と原稿の比重が大きいことです。ページ数が少ないから安いとは限らず、申し込みまでの流れをどこまで作り込むかで費用が変わります。
LPの制作期間はどれくらいかかりますか?
原稿と写真がそろっているかどうかで大きく変わります。素材がそろっていれば短い期間で公開できますが、構成や原稿から作る場合は打ち合わせと確認の往復が入るため、その分の期間を見込んでください。広告を出す時期が決まっているなら、最初の打ち合わせで伝えておくと予定を組みやすくなります。
原稿を自分で書けば、LP制作の費用は下がりますか?
原稿の作業がなくなる分、費用は下がることが多いです。ただし、書いた原稿の順番や言葉を作る側が直す場合は、その作業が入ります。たたき台を自分で書き、構成に合わせた手直しだけを頼む形にすると、費用を抑えながら読みやすい原稿にしやすくなります。
LPを作ったあとに、広告の運用も頼めますか?
依頼先によって、広告の運用まで受けるところと、ページ作りだけのところがあります。運用を別の会社に頼む場合は、計測の設定を誰がするか、修正の依頼をどちらに出すかを先に決めておくと、公開後のやりとりで迷わずに済みます。
LP制作の費用は、経費として計上できますか?
事業のために作ったLPの費用は経費として扱うのが一般的ですが、金額や中身によって勘定科目や処理の仕方が変わることがあります。判断に迷う場合は、税理士か税務署に確かめてから処理してください。






