
この記事でわかること
- ホームページ制作の流れを、相談から公開までの8段階で整理
- 段階ごとに頼む側がやることと、決めておくこと
- ホームページ制作の期間を左右する4つのことと短くする工夫
- 流れの途中でよくあるつまずきと、その防ぎ方
- 料金表をもとにした、規模ごとの進め方の目安
ホームページ制作の流れは、相談、見積もり、契約、素材の準備、構成とデザイン、作り込み、確認と修正、公開の8つの段階に分かれます。期間を左右するのは制作側の作業量よりも、原稿や写真がそろうまでの時間と、確認の返事にかかる時間です。頼む側がどの段階で何をするかを先に知っておくと、公開までが短くなり、行き違いも減ります。この記事では、段階ごとに頼む側がやること、期間が延びる理由と短くする工夫、途中でよくあるつまずきの防ぎ方、料金表をもとにした進め方の目安を順にまとめます。
ホームページ制作の流れは8つの段階に分かれる
依頼先によって呼び方は違いますが、ホームページ制作の流れはおおむね同じ順番で進みます。大きく分けると、作る前の準備、形にする作業、公開の3つです。それをさらに細かくすると、次の8つの段階になります。
- 1相談目的と条件を伝える
- 2見積もりと提案範囲と金額を確かめる
- 3契約範囲、修正、支払い、持ち主を決める
- 4素材の準備原稿と写真をそろえる
- 5構成とデザインページの中身と見た目の方向を決めきる
- 6作り込み制作側が実際に動くページを作る
- 7確認と修正気づいたことをまとめて伝える
- 8公開表示とフォームをもう一度確かめる
頼む側の手が多く必要なのは、相談、素材の準備、確認と修正の段階です。ここの段取りで公開までの長さが変わります。
この中で頼む側の手が多く必要なのは、相談、素材の準備、確認と修正の3つです。制作側がどれだけ早く作業しても、ここで止まると公開は先に延びます。逆に、この3つの段取りを先に決めておけば、全体の流れは落ち着いて進みます。
| 段階 | 主に動く人 | 頼む側がやること |
|---|---|---|
| 相談 | 頼む側と制作側 | 目的、載せたい項目、機能、予算、公開したい時期を伝える |
| 見積もりと提案 | 制作側 | 含まれる作業と含まれない作業を確かめ、分からない項目を質問する |
| 契約 | 頼む側と制作側 | 作る範囲、修正の回数、支払いの時期、ドメインやログイン情報の持ち主を決める |
| 素材の準備 | 頼む側 | 文章の下書きと写真をそろえる。頼む場合は聞き取りや撮影の日程を調整する |
| 構成とデザイン | 制作側 | 構成とデザイン案を見て、方向を決めきる |
| 作り込み | 制作側 | 待つ時間。追加したいことが出たら早めに伝える |
| 確認と修正 | 頼む側 | パソコンとスマホで全ページを見て、直したいことをまとめて伝える |
| 公開 | 制作側 | 表示、鍵のマーク、フォームの送信を一緒に確かめる |
依頼先をまだ決めていない段階の比べ方はホームページ制作会社の選び方にまとめています。この記事では、依頼先が決まりかけたところから公開までを順に見ていきます。
相談と見積もりの段階で決めておくこと
最初の相談は、作りたいものを完璧に説明する場というより、目的と条件をすり合わせる場です。ここで話した内容が見積もりの土台になるので、話が具体的なほど見積もりも具体的になります。

最初の相談で伝えること
- 目的。見た人に最後に何をしてほしいか(電話、予約、問い合わせ、来店など)
- 誰に見てほしいか。地域、年代、初めての人か、すでにお客さんの人か
- 載せたい項目のおおまかな数(サービス、料金、流れ、よくある質問、アクセスなど)
- 必要な機能(問い合わせフォーム、予約、地図、SNSとの連携など)
- 文章と写真を自分で用意できるか、頼みたいか
- 公開したい時期の目安と、その理由
- 予算の上限
予算を伝えるのをためらう人もいますが、上限が分かると、その範囲でできることを提案してもらえます。公開したい時期も、開店や新しいサービスの開始など理由があれば一緒に伝えてください。逆算して段取りを組めるかどうかを、制作側が判断できます。
見積もりで確かめること
見積もりが届いたら、金額だけでなく、何が含まれていて何が含まれていないかを見ます。原稿作成、写真撮影、ドメインとサーバー、修正の回数、公開後の管理は、依頼先によって扱いが分かれやすいところです。
見積もりを受け取ったら確かめること
- 作るページの数と、それぞれのページの中身が書かれているか
- 原稿と写真を誰が用意する前提になっているか
- ドメインとサーバーの費用が含まれているか、別にかかるか
- 修正できる回数と、それを超えたときの扱い
- 公開後の更新や管理が含まれているか、別の契約か
- どのくらいの期間を見込んでいて、その前提は何か
見積書の読み方と比べ方はホームページ制作の見積もりの見方で、費用が何で決まるかはホームページ制作の費用相場で詳しく説明しています。
契約からデザインの確認まで、ホームページ制作の流れの中盤
見積もりに納得したら契約に進みます。ここからが実際の制作で、頼む側にとっては素材の準備とデザインの確認という、手を動かす場面が続きます。
契約で決めておくこと
- 作るページと機能の範囲
- 修正できる回数と、範囲を超えたときの扱い
- 支払いの時期(着手のときと公開のときに分けるかどうか)
- ドメイン、サーバー、ログイン情報を誰の名義で持つか
- 原稿と写真の権利と、使ってよい範囲
- 予定より遅れそうなときの連絡の仕方
口頭で話しただけのことは、後で食い違いの元になります。メールでもよいので、決めたことを文字で残してください。契約まわりで起きやすい行き違いと防ぎ方はホームページ制作のトラブルにまとめています。
ドメインとログイン情報の持ち主は最初に決める
ドメインやサーバーを制作側の名義で契約したまま公開すると、依頼先を変えたいときや連絡が取れなくなったときに、自分のホームページに手が出せなくなることがあります。誰の名義で契約するか、ログイン情報をいつ受け取るかを、契約の段階で決めておいてください。
原稿と写真をそろえる
契約の後、頼む側の作業が集中するのがここです。サービスの説明、料金、よくある質問、会社やお店の紹介といった文章と、店内や商品、人の写真を用意します。原稿作成や写真撮影を頼む場合でも、事実の確認や撮影の日程の調整は頼む側の仕事です。
何をそろえればよいかの一覧はホームページ制作に必要なもので、文章の作り方はホームページの文章の書き方で説明しています。
構成とデザイン案を確かめる
素材の見通しが立つと、制作側がページの構成(どのページに何を載せるか)とデザイン案を出します。ここで見るのは、好みの色や形だけではありません。最初に目に入る場所に何が書いてあるか、問い合わせのボタンが分かりやすいか、スマホで見たときに読みやすいかを確かめます。
デザインの方向を大きく変えるなら、この段階が最後の機会です。作り込みに入った後に大きく変えると作業のやり直しになり、期間も費用も増えやすくなります。気になることは小さなことでも、この段階で伝えてください。
作り込みから公開までに頼む側が確かめること
デザインが決まると、制作側が実際に動くページを作ります。頼む側はしばらく待つ時間になりますが、出来上がると確認と修正の段階が待っています。公開前に見落としを減らせるかどうかは、この確認の仕方で決まります。

確認の回数と、まとめ役を決めておく
確認では、気づいたことを1回にまとめて伝えるのが基本です。思いつくたびに少しずつ送ると、制作側は直す順番を決めにくく、直したところをまた直すことになりがちです。社内やご家族など複数の人が見るなら、意見をまとめる人を1人決めておいてください。
公開前に確かめたいこと
- 料金、営業時間、住所、電話番号に誤りがないか
- スマホで全ページを開き、文字の大きさや画像の崩れがないか
- 問い合わせフォームから自分あてに送り、通知と自動返信が届くか
- 地図、予約、SNSへのリンクが正しい先に飛ぶか
- 写真が自分たちのものか、使ってよいと確認できたものか
- 会社名、お店の名前、担当者名などの表記がそろっているか
フォームの通知先が古いアドレスのままで、問い合わせに気づけなかったという相談は少なくありません。フォームの仕組みと確かめ方は問い合わせフォームの作り方で説明しています。
公開の日に確かめること
公開は、ドメインに新しいページをつなぐ作業です。公開した直後に、URLを入れて表示されるか、アドレス欄に鍵のマーク(SSL。通信を暗号化する仕組み)が付いているか、フォームが送れるかをもう一度確かめます。ドメインの仕組みはホームページのドメインの取り方と費用にまとめています。
公開してすぐに検索結果に出るとは限りません。Google は、ページの変更が検索結果に反映されるまでに時間がかかることもあると説明しています(出典: Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」)。公開した後に進めることはホームページの公開後にやることで順に説明しています。
ホームページ制作の期間を左右する4つのこと
ホームページ制作の期間は、ページの数と機能だけでは決まりません。制作の現場で期間が延びる理由を見ていくと、多くは制作側の作業ではなく待ち時間です。期間を左右するのは次の4つです。
| 左右すること | 短く済む場合 | 長くなる場合 |
|---|---|---|
| ページの数と機能 | 1ページの構成で、機能は問い合わせフォームだけ | 複数ページで、予約やネットショップの機能を付ける |
| 原稿と写真 | 契約の時点でほぼそろっている | 書きながら、撮りながら進める |
| 確認の返事 | 決める人が1人で、まとめて返す | 複数の人が順に見て、意見が後から出てくる |
| 途中の変更 | 構成とデザインの段階で決めきる | 作り込みの後に方向を変える |
このうち、頼む側が動かせるのは下の3つです。ページの数や機能は目的から決まりますが、素材と返事と変更は、段取りしだいで短くできます。
制作期間を短くする工夫
- 契約の前に、文章の下書きと必要な写真の一覧を作っておく
- 確認の担当を1人に決め、返事をいつまでに出すかを制作側と決めておく
- 最初は目的に直結するページだけで公開し、残りは後から足す
- 決めたことはメールで残し、後から蒸し返さない
3つ目の、小さく公開してから足すやり方は、期間を短くするだけでなく、公開後の反応を見て足すページを決められるという利点もあります。すべてのページがそろうまで待つと、その間の問い合わせの機会を逃すことにもなります。
公開したい時期が決まっているとき
開店や新しいサービスの開始など、公開したい時期が決まっている場合は、最初の相談でその理由と一緒に伝えてください。制作側はそこから逆算して、素材の締め切りと確認の日程を組みます。時期が近いなら、最初はページを絞って公開し、残りを後から足す進め方も相談できます。
期間の見込みは前提とセットで聞く
制作側が出す期間の見込みは、素材がいつそろうか、確認の返事にどれくらいかかるかを前提にしています。前提が崩れると期間も延びるので、見込みを聞くときは「何がそろっている前提か」も一緒に確かめてください。
ホームページ作成を依頼する流れで、頼む側が受け持つ作業
ホームページ作成を依頼するとき、どこまでを頼めて、どこからが頼む側の作業になるのかは、最初に知っておきたいところです。依頼先によって引き受ける範囲は違いますが、おおまかな分かれ方は次のとおりです。
頼む側が受け持つこと
- 目的と予算を決める
- 料金や営業時間など、事実が正しいかを確かめる
- 文章の下書きと写真の用意(頼まない場合)
- デザインと仕上がりの確認、公開してよいかの判断
制作側に任せられること
- ページの構成とデザインの提案
- ページの作り込みとスマホでの見え方の調整
- ドメイン、サーバー、フォームの設定
- 原稿作成や写真撮影(頼んだ場合)
事実の確認と、最後に決めることは頼む側にしかできません。形にする作業は制作側に任せられます。
頼む側にしかできないこと
料金や営業時間が正しいか、自分の仕事の強みは何か、お客さんからどんな質問をよく受けるか。こうした中身は、どれだけ腕のよい制作者でも、頼む側に聞かないと分かりません。原稿作成を頼む場合も、聞き取りに答える時間と、できた文章の事実を確かめる時間は必要です。
手をできるだけ離したいとき
本業が忙しく、できるだけ手を離したい場合は、原稿作成や写真撮影まで頼める依頼先を選ぶと、頼む側の作業は聞き取りと確認だけに近づきます。任せる範囲の決め方はホームページの丸投げで、個人の制作者に頼むときの注意点はホームページ制作をフリーランスに頼むときで説明しています。
流れの途中でよくあるつまずきと防ぎ方
制作の相談を受けていると、流れの途中で止まる場面には共通点があります。どれも、起きる前に知っていれば防げるものです。
| つまずき | 起きる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 文章がそろわず作業が止まる | 書く時間を見込まずに契約した | 契約の前に下書きを作り、締め切りを決める |
| デザインを何度も作り直す | 好みを言葉にしないまま進めた | 良いと思う同業者のページを2〜3件見せて、どこが良いかを伝える |
| 確認の途中で別の人の意見が入る | 最後に決める人が決まっていなかった | 確認の担当を1人にし、意見はその人がまとめる |
| 公開の直前に機能を足したくなる | 必要な機能を最初に洗い出していなかった | 相談の段階で機能を書き出し、後から足すものは公開した後に回す |
| 公開した後にログインできない | ドメインやサーバーの名義を決めていなかった | 契約の段階で名義を決め、ログイン情報を受け取っておく |
| 公開した後の直しを誰に頼むか分からない | 公開した後の扱いを決めずに終えた | 保守を頼むか、自分で直す方法を教わるかを公開前に決める |
最後の2つは、公開してしばらくたってから気づくことが多いつまずきです。制作会社と連絡が取れなくなり、ドメインやサーバーに手が出せないという相談も届きます。そうなったときの対処はホームページの制作会社と連絡が取れないときにまとめています。
どのつまずきも、原因は流れの前の段階にあります。相談と契約の段階で少し時間をかけておくと、後の段階が軽くなります。
プランごとに変わるホームページ制作の流れと料金
ホームページ制作の流れは、作る規模によって段階の重さが変わります。ここでは目安として、uparia の料金表を例に挙げます(税込)。
| プラン | 料金 | 含まれるものと流れの特徴 |
|---|---|---|
| 月額プラン(制作費0円) | 月額2,980円〜 | ライト(1ページ)はテンプレートを活用し、構成とデザインの段階が短い。スタンダード(10ページまで)は業種に合わせて調整し、プレミアム(30ページまで)はオリジナルデザインで確認に時間をかける。最低12か月 |
| スタートプラン(買い切り) | 3万円〜 | 1ページ構成〜、独自ドメインとサーバー代込み。素材がそろっていれば流れも短く済む |
| しっかりプラン(買い切り) | 30万円〜 | 複数ページ、オリジナルデザイン。構成とデザインの確認に時間をかける |
| 月額保守(買い切りのサイト向け) | 5,000円/月 | 更新代行、ドメインとサーバーの管理。最低契約期間なし |
文章や写真を頼む場合は、オプションとして原稿作成 8,000円〜/ページ、写真撮影(出張)30,000円〜があります。頼む側の作業は減りますが、聞き取りや撮影の日程の分だけ、流れに段階が加わります。最初は少ないページで公開し、後から足す進め方もとれます。月額プランなら途中で上のプランに上げられ(上げても制作費は0円のまま)、買い切りならページ追加 5,000円〜/ページで足せます。
これまでに作ったページは制作実績で見られます。プランの中身は小さな事業者向けのホームページ制作にまとめています。
頼むと決める前に、今日から始められる準備
ここまで見てきたとおり、公開までの期間を短くできるかどうかは、頼む側の準備にかかっています。どこに頼むか決まっていなくても、次の準備は今日から始められます。

相談の前にそろえておくもの
- ホームページを見た人に最後にしてほしいことを1文で書く
- お客さんからよく聞かれる質問を10個書き出す
- 載せたいページや項目の一覧
- 手元にある写真と、足りない写真の一覧
- 公開したい時期と、その理由
- 予算の上限
これだけそろっていれば、最初の相談で話が具体的になり、見積もりも正確になります。書こうとして手が止まるところがあれば、そこが頼む範囲を考えるときの手がかりになります。
uparia のホームページ制作の料金と含まれるものは小さな事業者向けのホームページ制作にまとめています。準備が途中の段階でも、手元にあるものから相談できます。
よくある質問
ホームページ制作の流れの中で、いちばん時間がかかるのはどこですか?
多くの場合、原稿と写真がそろうまでの段階と、確認と修正の段階です。制作側の作業そのものより、頼む側の準備や返事を待つ時間が積み重なりやすいためです。契約の前から文章の下書きと写真の一覧を作っておくと、全体の期間を短くできます。
相談したら、その場で契約しないといけませんか?
相談や見積もりの段階で契約が決まるわけではありません。見積もりの中身や進め方を比べて、納得してから契約すれば大丈夫です。比べるときは金額だけでなく、修正の回数や公開後の管理など、含まれる範囲をそろえて見てください。
制作の途中で、載せる内容を変えてもよいですか?
変えることはできますが、どの段階かで影響が変わります。構成とデザインの段階までなら調整しやすく、作り込みの後に大きく変えると作業のやり直しになり、期間や費用が増えることがあります。変えたいことに気づいたら、早めに伝えてください。
打ち合わせは対面でないといけませんか?
依頼先によりますが、オンラインの打ち合わせやメールで進められる依頼先もあります。離れた地域の依頼先にも頼めますが、写真撮影を頼む場合は出張になるので、日程や移動の扱いを先に確かめておくと安心です。
公開した後に、文章や写真を直したくなったらどうすればよいですか?
自分で直せる仕組みにしてもらうか、更新を頼むかのどちらかです。どちらにするかは公開前に決めておくと慌てずに済みます。自分で直すなら編集の手順を教わり、頼むなら保守の契約の中身と料金を確かめておいてください。






