
この記事でわかること
- 会社概要の書き方を決める前に考える、読む人と目的
- 会社概要に書く基本の8項目と、それぞれの書き方の例
- 許認可や登録番号など、信頼を補う項目の書き方
- 個人事業主のホームページで会社概要を書き分けるところ
- 公開前に確かめるチェックリストとよくある失敗
会社概要の書き方は、会社名・代表者・所在地・連絡先・設立・資本金・従業員数・事業内容の基本の8項目を、登記や名刺と同じ表記で正確に書くことから始めます。そのうえで、許認可や登録番号、営業時間など、読む人が安心できる材料を足していきます。個人事業主なら、屋号と代表者名、開業年、事業内容を中心にし、資本金のような法人だけの項目は書きません。この記事では、項目ごとの書き方の例、個人事業主の場合の書き分け、ページの見せ方、公開前のチェックリストを、作る側の目線で順に説明します。
会社概要の書き方は、誰が読むかから考える
会社概要は、ホームページの中で目立つページではありません。それでも、初めて取引する会社の担当者、依頼を考えているお客様、応募を考えている人は、決める前にここを開いて確かめます。読む人は、文章の上手さよりも「実在する事業者か」「頼んで大丈夫そうか」を見ています。

読む人によって、知りたいことは少しずつ違います。先に読む人を思い浮かべておくと、どの項目を足すかで迷わなくなります。
| 読む人 | 確かめたいこと | 足すとよい項目 |
|---|---|---|
| 依頼を考えているお客様 | どこにあって、何をしてくれるのか | 事業内容、営業時間、対応する地域 |
| 取引先の担当者 | 実在する事業者か、取引して問題ないか | 設立年、許認可、登録番号、取引銀行 |
| 応募を考えている人 | どんな規模で、どんな人が働いているか | 従業員数、沿革、代表のあいさつ |
会社概要は、ホームページ全体の中では「信頼の確認」を受け持つページです。ほかにどんなページを置き、どう並べるかはホームページの構成の決め方で説明しています。
会社概要に書く基本の8項目と書き方の例
まずは、どの会社概要にも載っている基本の項目をそろえます。表記は、登記の内容、名刺、請求書、Google のお店の情報などと同じにします。ページごとに書き方が違うと、読む人が同じ会社か迷います。
| 項目 | 書き方の例 | 書くときの注意 |
|---|---|---|
| 会社名(商号) | 株式会社〇〇 | 登記どおりに書く。株式会社が前か後ろかも合わせる |
| 代表者 | 代表取締役 〇〇 〇〇 | 役職名と氏名を書く。読みにくい名前はふりがなを添える |
| 所在地 | 〒000-0000 〇〇県〇〇市〇〇町1-2-3 〇〇ビル2階 | 郵便番号から建物名・階数まで省かずに書く |
| 連絡先 | 電話 000-0000-0000 / お問い合わせはフォームから | 画像ではなく文字で書く。受付時間も添える |
| 設立 | 〇〇年〇月 | 西暦か和暦のどちらかにそろえる |
| 資本金 | 〇〇万円 | 登記の金額と合わせる。変わったら直す |
| 従業員数 | 〇名(パート・アルバイトを含む) | 数え方の基準を書き添える |
| 事業内容 | 住宅のリフォーム(水回り・内装)、外壁と屋根の塗装 | 何をしているかが具体的に分かる言葉で書く |
事業内容は、お客様が使う言葉で書く
8項目の中でいちばん差が出るのが事業内容です。「総合サービス業」「各種コンサルティング」のような広い言葉だけでは、何を頼めるのかが伝わりません。お客様が検索や会話で使う言葉に置き換え、主な仕事を2〜5個に分けて並べます。
- 伝わりにくい例: 建築関連事業全般
- 伝わりやすい例: 戸建て住宅のリフォーム(キッチン・浴室・トイレ)、外壁と屋根の塗装、雨漏りなど小さな修繕
- 伝わりにくい例: 経営支援
- 伝わりやすい例: 飲食店の開業準備の相談、メニューと原価表の作成、スタッフ向けの接客研修
所在地と連絡先は、地図と同じ表記にそろえる
所在地は、ホームページのフッター、お問い合わせのページ、Google のお店の情報、名刺で同じ書き方にします。「1-2-3」と「1丁目2番3号」が混ざっているだけでも、読む人には別の場所に見えることがあります。電話番号とメールアドレスは、スマホで押せるように文字で書き、画像にはしません。
信頼を補う項目と、項目ごとの会社概要の書き方
基本の8項目に加えて、業種や読む人に合わせて足す項目があります。全部を載せる必要はありません。読む人が確かめたいことに当たるものだけを選びます。
| 項目 | 載せると伝わること | 書き方の注意 |
|---|---|---|
| 営業時間・定休日 | いつ連絡がつくか | 電話の受付時間とお店の営業時間が違えば分けて書く |
| 許認可・登録 | その仕事をしてよい資格があるか | 許可の名前と番号を、許可証のとおりに書く |
| 適格請求書発行事業者の登録番号 | インボイスを発行できるか | 税務署から通知された番号をそのまま書く |
| 取引銀行 | 取引の実績や安定した口座があるか | 支店名まで書くかは社内で決めておく |
| 主要取引先 | どんな相手と仕事をしているか | 相手の許可を得てから載せる |
| 加盟団体・資格者 | 業界での立場や専門性 | 団体名や資格名は正式な名前で書く |
| 沿革 | どのくらい続いてきたか | 大きな出来事だけを古い順に数行で |
法人番号と登録番号の書き方
法人番号は13桁の番号で、国税庁の法人番号公表サイトでは、商号または名称、本店または主たる事務所の所在地、法人番号の3つが公表されています(出典: 国税庁「法人番号公表サイト」)。会社概要に書いておくと、読む人が公表サイトで照らし合わせられます。
インボイス制度の登録番号は、適格請求書発行事業者として登録したあとに税務署から通知される番号です(出典: 国税庁「インボイス制度の概要」)。登録している事業者の情報は、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトで調べられます(出典: 国税庁「適格請求書発行事業者公表サイト」)。取引先が確かめやすいように、通知どおりの表記で載せます。番号の形や公表される内容は、国税庁の公式サイトで確認してください。
主要取引先は、許可を取ってから載せる
取引先の名前を並べると信頼の材料になりますが、相手によっては名前を出されたくないこともあります。載せる前に一言確かめ、取引が終わった相手は外します。「〇〇業の会社様など」のように、業種でまとめて書く方法もあります。
個人事業主のホームページに載せる会社概要の書き方
個人事業主も、ホームページには会社概要に当たるページを置きます。ただ、法人と同じ項目をそのまま埋めようとすると、書けない欄が出てきます。項目を個人事業主に合わせて入れ替えれば足ります。
法人の会社概要
- 会社名は登記どおりの商号
- 代表者は役職名と氏名
- 設立年月、資本金、従業員数を書く
- 法人番号を書ける
個人事業主の会社概要
- 屋号と代表者の氏名を並べて書く
- 設立の代わりに開業年を書く
- 資本金は書かない
- 経歴や資格で信頼を補う
個人事業主は、資本金や設立のような法人の項目を、開業年や屋号、経歴に置き換えて書きます。
屋号と代表者名を並べて書く
屋号がある場合は「屋号 〇〇デザイン 代表 〇〇 〇〇」のように、屋号と氏名を並べます。個人事業主の契約や請求は、氏名で行うことが多いからです。屋号がない場合は氏名だけで構いません。
資本金や従業員数がないときの書き方
資本金は法人の項目なので、個人事業主は書きません。空欄やゼロにするより、項目ごと外します。従業員数も、一人で営んでいるなら外すか「代表1名」と書きます。その代わりに、開業年、経歴、持っている資格、対応できる地域を足すと、読む人が判断しやすくなります。
自宅で開業している場合の所在地
自宅を事務所にしている場合、番地まで出すかどうかは迷うところです。お客様が来るお店や教室なら、来てもらうために番地まで書きます。来店のない仕事なら、市区町村までにして、詳しい住所は契約のときにお伝えする、という書き方もあります。
ネットで売るなら特定商取引法の表記は別に用意する
ホームページで商品やサービスを申し込める通信販売をする場合は、会社概要とは別に、特定商取引法にもとづく表記が必要です。広告には、事業者の氏名(名称)、住所、電話番号などを表示します。消費者から請求があったときに遅滞なく提供することを広告に書き、実際に提供できる体制がある場合は、表示を省略できるとされています(出典: 消費者庁「特定商取引法ガイド 通信販売」)。自宅の住所を出すかどうかは、この条件を公式の案内で確かめてから決めてください。
ページの名前は「会社概要」でなくても構いません。個人事業主なら「事業者情報」「プロフィール」「店舗情報」のほうが中身に合うこともあります。仕事別にどんなページを載せているかは個人事業主のホームページの例で紹介しています。
会社概要ページの見せ方、表と地図とあいさつ文
項目がそろったら、ページの見せ方を決めます。会社概要は読み物ではなく、探している項目にすぐたどり着けることを優先します。

- 項目は左に項目名、右に内容を置いた表の形にする。スマホでも1行ずつ読める
- 所在地の下に地図を置き、最寄り駅や駐車場の有無を一言添える
- 外観、受付、作業場、代表者など、実際の写真を1〜3枚入れる
- 代表のあいさつは、なぜこの仕事をしているか、誰の役に立ちたいかを数段落で
- フッターとメニューから会社概要へ行けるようにする
あいさつ文や経歴の文章が書けずに止まってしまう場合は、ホームページの文章の書き方が参考になります。写真の撮り方や大きさはホームページの写真でまとめています。
表を画像にしない
見た目をそろえたくて、会社概要の表を画像で作ってしまうことがあります。画像の文字は、スマホで拡大しないと読めず、検索エンジンにも読まれにくく、電話番号も押せません。表は文字で作り、直すときも文字を書き換えるだけで済むようにしておきます。
会社概要の書き方でよくある5つの失敗
作る側として会社概要を見ていると、同じところでつまずいている例をよく見かけます。どれも、公開前に一度見直せば防げるものです。
| 失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 移転や増資の後も古いまま | 読む人が古い住所に来る、登記と食い違う | 変わったときに直す項目を決めておく |
| ページごとに表記が違う | 同じ会社か分からなくなる | 名刺と登記に合わせて一つにそろえる |
| 事業内容が抽象的 | 何を頼めるのかが伝わらない | 主な仕事を具体的な言葉で2〜5個並べる |
| 連絡先が携帯番号だけ、またはフォームだけ | 連絡の手段が限られ、問い合わせをためらわれる | 電話、フォーム、受付時間をそろえて書く |
| 載せる許可のない取引先 | 取引先との関係を損ねる | 許可を取ったものだけを載せる |
いちばん多いのは、情報が古いままになっていることです。会社概要は一度作ると開く機会が少なく、移転、代表者の交代、電話番号の変更があっても、ほかのページだけ直して会社概要が取り残されがちです。変わったときに直すページの一覧に、会社概要を入れておきます。
お問い合わせの窓口をフォームにしたい場合は、問い合わせフォームの作り方で設置の手順を説明しています。
会社概要を公開する前に確かめるチェックリスト
書き終えたら、公開する前に次の項目を確かめます。パソコンだけでなく、スマホでも開いて見てください。
- 会社名と屋号が登記や名刺と同じか株式会社の位置、全角と半角も合わせる
- 所在地が建物名・階数まで書かれているかフッターや Google のお店の情報と同じ表記か
- 電話番号が文字で書かれ、スマホで押せるか受付時間も添える
- 事業内容が具体的な言葉かお客様が使う言葉で主な仕事を並べる
- 許認可や登録番号が正しいか許可証や通知の書類と1文字ずつ照らし合わせる
- 取引先の掲載に許可を取ったか取引が終わった相手が残っていないか
- メニューとフッターからたどれるかどのページからでも会社概要へ行けるか
表記がそろっているか、文字で読めるか、古い情報が残っていないかの3つを中心に見ます。
公開した後に見直す時期
- 移転、代表者の交代、増資のとき
- 電話番号、営業時間、定休日を変えたとき
- 許認可を更新したとき、登録番号の通知を受けたとき
- 事業の中身を増やしたとき、やめたとき
会社概要の書き方の要点と、合わせて整えたいページ
会社概要の書き方の要点を短くまとめます。
- 会社名、代表者、所在地、連絡先、設立、資本金、従業員数、事業内容の8項目を、登記や名刺と同じ表記で書く
- 事業内容は、お客様が使う言葉で主な仕事を具体的に並べる
- 許認可、登録番号、営業時間など、読む人が確かめたいことだけを足す
- 個人事業主は、屋号と氏名、開業年、経歴を中心にし、資本金は書かない
- 表は文字で作り、変わったときにすぐ直す
会社概要は、トップページやサービスのページと一緒に作ると、表記をそろえやすくなります。どのページから作ればよいかはホームページの作り方で、頼む前にそろえておく情報はホームページに必要なもので説明しています。作るのにどのくらいかかるかはホームページ制作の費用相場が目安になります。
uparia の月額プラン(制作費0円・月額2,980円から・最低契約期間12か月)は、スマホ対応、お問い合わせフォーム、地図の表示、独自ドメイン、サーバー、SSL、保守を含みます。スタンダード(月額4,980円)なら10ページまで作れ、更新は月5回までお任せいただけるので、移転や電話番号の変更で会社概要を直すときも依頼できます。24か月続けると、サイトとドメインはそのままお客様のものになります。会社概要を含めたページづくりはホームページ制作からご覧いただけます。
よくある質問
会社概要と会社案内は何が違いますか?
会社概要は、会社名や所在地、設立、事業内容などの事実を表の形でまとめたものを指すことが多いです。会社案内は、それに加えて代表のあいさつや事業の紹介、写真などを入れて会社を紹介する冊子やページを指すことが多く、会社概要はその一部として載ります。
会社概要に代表者の顔写真は載せたほうがよいですか?
決まりはありませんが、小さな事業者ほど、誰が仕事をするのかが伝わると読む人は安心しやすくなります。載せる場合は、表情が分かる明るい写真を使います。顔を出したくない場合は、仕事中の手元や作業場の写真で代えることもできます。
会社概要は英語版も用意したほうがよいですか?
海外の取引先や外国人のお客様がいる場合は、会社名、所在地、事業内容、連絡先だけでも英語で用意すると親切です。会社名の英語表記は、名刺や契約書で使っているものと一つにそろえます。取引の予定がなければ、日本語だけで構いません。
設立年月と創業年が違う場合はどう書けばよいですか?
個人で始めた後に法人にした場合などは、「創業」と「設立」を分けて両方書きます。創業は事業を始めた年、設立は会社を登記した年です。沿革の欄に、個人で始めてから法人にするまでの流れを数行で書くと、続けてきた年数が伝わります。
会社概要のページには、どんな見出しや名前を付ければよいですか?
法人なら「会社概要」「会社情報」、個人事業主なら「事業者情報」「プロフィール」、お店なら「店舗情報」がよく使われます。メニューの名前とページの見出しは同じにして、どこから開いても同じページだと分かるようにします。






